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『マロニエ王国の七人の騎士』全てが揃ったちょっとヘンテコファンタジー。

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マロニエ王国の七人の騎士

岩本ナオ 小学館

さっくり『マロニエ王国の七人の騎士』の感想(9巻まで・以下続刊)

※ちょっとだけネタバレ

9巻まで読了。以下続刊。

舞台はマロニエ王国とそれを囲む7つの国。

主人公は、マロニエ王国に住む7人兄弟の騎士たち。

兄弟はそれぞれ変わった特徴と変わった名前を持っています。

例えば「眠くない」「暑がりや」「ハラペコ」など…特徴がそのまま名前なのです(わかりやすくて助かる)。

7人は外交のため、周りの7つの国にそれぞれ派遣されますが、行く先々で事件に巻き込まれ…というお話。

3巻まで読んだ時点で「もうお腹いっぱい!もうこれで終わりでもいいかな!!」ってなっちゃうくらい満足感がすごかったですね。

まず最初に長男の「眠くない」が「夜の長い国」に派遣されますが、その話がだいたい3巻で終わりです。

その後、五男、七男と話が続いていくのですが、長男の話が今のところ一番好き。

変わった世界観だけど、慣れてしまえばそこからは物語に入り込んでいけました。

壮大な国たちの街や自然、可愛らしいキャラクター、恋愛、繋がっていく事件のナゾ。

そして大事なのがちょっとした「ヘンテコさ」。兄弟の名前もそうだけど、ネーミングや造形がヘンテコな部分があって、それがまたこの世界観の大事な要素なのです。

見開きでドーンと描かれるそれぞれの国の風景は圧巻。

森や花や空、動物や鳥、海や川…世界が広がっていて、ああ世界って美しいんだなって、改めて思い出させてくれます。(ぜひ作品で御覧くださいね)

あと動物もたくさん出てきて動物好きにはたまらないですね。リアルなのに可愛らしさのある絵柄は流石です。

長男の話をもう少しさせてください。(ちょっとネタバレします)

やっぱり恋愛描写が素晴らしい。長男「眠くない」と婚約者のエレオノーラの関係。

エレオノーラは恋愛に疎そうだし、眠くないはエレオノーラ曰く「言ってることが分かりにくい」。

お互い最後まで両思いっていうのがはっきり分らないんですよね。

だけど派遣先の夜の長い国で一緒に過ごしている様子を見ているうちに、「両思いなのかな」って思えてくる。

それもね、はっきり口にしてなくて、何気ない会話ややりとりからなんとなーく感じられるんです。その絶妙さを作り出してるのがすごいなと思いました。

一番好きだった場面は、エレオノーラがペレグリナスの前でクルッと回って見せるところ。

回想で、子供のエレオノーラにどうして「クルッと回ってほしい」とお願いしたんだろうと思ったけど、最後につながっているなんて。

花嫁衣装をきたエレオノーラがペレグリナスがいた塔に導かれ、「いいよ」って回って見せるところ、ジーンとしてしまいました。きっと娘みたいなものなんだよね。

キャラクターのやりとりやストーリーが色んなところで繋がっていて、オムニバスっぽいけど、ひとつの大きなストーリーなんだなって感じられる作品でした。

続きも絶対読みたい。

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