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『天国大魔境』4巻までの考察感想(ネタバレあり)ヒルコの正体は何なのか?

『天国大魔境』4巻(25話)までの考察です。


天国大魔境(1) (アフタヌーンコミックス)
作者石黒正数
出版社講談社
掲載誌アフタヌーン
巻数5巻以下続刊(2021年1月現在)

この作品すごいですね。

謎や伏線があって考察できる漫画は他にも色々あるんですが、

これはいかにも「さあ考察していいよ!」みたいに謎が多すぎるんですよね。

作者から読者にクイズ出されたみたいな・・・そんな感覚でした。

並行して進んでいく2つの世界はどう繋がるのか!?

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ここからは盛大にネタバレ&個人的な考察ありです。ご注意ください。

まずはざっくりと結論

4巻までの時点で予想できることをまとめてみました。

実際と違う場合やミスリードの可能性もあるのでご了承ください。

ににゃ的4巻までの予想

  • 壁の中と外は異なる時間軸(中→過去・外→現在)
  • マルはトキオの子供
  • 人食いの正体は壁の中にいた子供たち
  • 宇佐美は成長したシロ(宇佐美と一緒にいた女性はミミヒメ?)
  • お迎えの日=天災

次の項目で詳しく書いていきたいと思います。

『天国大魔境』4巻(25話)までの考察

壁の中と外は時間軸が異なる?

『天国大魔境』は、トキオのいる「壁の中の世界」と、マルのいる「壁の外の世界」で話が進んでいきます。

最初の時点では、これからマルとキルコが壁の中にやってくるのかと思っていました。

なぜかというと、1話でミミヒメが

「外からふたりの人が僕を助けに来てくれる」

「ひとりはトキオにそっくり」

と言っていたからです。

この流れでマルが登場してくるので、同じ時間軸なのかなと思いますよね。

だけど、作中には「壁の中」と「壁の外」の2つの世界が同じ時代だと示すものは描かれてません。

8話の回想で、壁の外の世界では「2034年9月12日」という日付が出てきます。電動カートレースの選手の写真が貼ってあるパネルに書かれているものです。

5年前の回想なので、マルとキルコが旅をしている現在は2039年だと考えられます。

一方、壁の中の世界でも11話の監視カメラの映像に「t17/07/01」と表示が出ています。「t」は天栄の元号(15話で判明)で、西暦は分かりません。

西暦と元号なので、2つの世界が同じ時代か分からないようになっているのです。

時間の流れとしては、

壁の中の世界(天栄17年)→大災害(お迎えの日?)→15年後・マルの現在(西暦2039年)

ではないかと考えています。

壁の中→過去、壁の外→未来と考える理由は、

  • キルコの持っている光線銃が、壁の中では試作品だったこと。
  • 宇佐美医師が成長したシロではないかと思うこと。(後ほど詳しく書きます)

マルはトキオの子供なのか?

トキオとマルは顔がそっくりなので、何か関係があるのは明らかですよね。

初めは、壁の中と外が同じ時間軸だと思っていたので、双子?とか考えていましたが・・・

25話でトキオが妊娠したので、マルはトキオの子供では?と思うようになりました。

親子なら顔が似ていても不思議ではありません。

マルがトキオの子供という説は、前の項目で書いた時間軸の話にも合います。↓

壁の中の世界(天栄17年)トキオが妊娠する

→大災害(お迎えの日?)マルが生まれる

→15年後・マルの現在(西暦2039年)

では、どうしてマルは壁の外にいるのかというと、大災害のどさくさでいなくなったか、誰かがマルを逃がしたのではないかと思います。

気になるのは、25話の「実話怪談・壁の町」の話。あれは99%作り話だと思いますが、なんとなく事実と重なる部分があるのではないでしょうか。例えば、赤ちゃんを連れて脱走するくだりなど・・・。

マルが人食いを殺せたり、折れた歯が生えてきたりといった特殊体質なのも、トキオの子供だからかなと思いました。トキオの特殊能力は分かりませんが、壁の中の子供たちはみんな特別な能力があるようでした。

それにしてもトキオを男の子だと思い込ませるミスリードすごいですね。

マルが美少年設定なので、同じ中性的な顔をしているトキオも疑いなく男の子だと思っていました。

名前も、トキオ以外の女の子は女の子らしい名前なんです。アンズとかミミヒメとか。だから名前で男女の区別があるんだと思うんですよね。トキオだけわざと男の子っぽい名前なのね。

「人食い」は壁の中にいた子供たち?

人食いの正体は、壁の中の子供たちではないかと思うんです。

この予想があたるのは、悲しいんですけどね・・・。

20話で宇佐美が、人食いの正体は「怪物になる病気を発症して死んだ元・人間」だと言っています。

病気と聞いて思い当たるのはタラオのこと。タラオは体中にアザの出る病気を発症して亡くなりました。

そして、タラオを火葬した後、人食いの中にある核と同じようなものが残ったんです。

壁の中にいた子供たちが、病気になり亡くなって人食いに姿を変えていると考えられます。

もうひとつの理由は、「ヒルコ」という呼び名。

人食いや怪物と呼ばれるのが一般的なようですが、マルだけは、人食いのことをヒルコと呼んでいます。

ヒルコとは日本神話に登場する「蛭子」から来ているのではないでしょうか。

壁の中の子供たちの中には、日本神話の神が由来とされる名前がいくつか見られます。タラオは「アメノタヂカラオ」から、アンズは「アメノウズメ」からというような感じです。

15話で、タラオの目を覚ますためにアンズが踊ったり、トキが岩を持ち上げようとしたりというエピソードは、日本神話の天岩戸伝説をなぞっていると思われます。

そう考えると、ヒルコも日本神話の蛭子が由来という考え方ができますし、壁の中で生まれた言葉の可能性が高いのでは?と思います。

それに、10話に出てきた魚のような人食いが、コナが1話で描いていた絵にそっくりだったことも気になります。コナは、未来の光景が見えていたのでしょうか?

今までに作中に出てきた人食いも、すでに出てきている壁の中のキャラクターなのかもしれません。

宇佐美は成長したシロではないか?

20話で出てきた宇佐美医師は、壁の中の子供・シロの成長した姿ではないかと思います。

宇佐美とシロの共通点は、左利きなことと、ものづくりが得意なこと。外見や独特な雰囲気も似ているような気がします。

宇佐美は、人食いになる病気を発症していた女性(星尾と呼ばれていた)と一緒にいました。その女性も元々は壁の中にいた子供なのだと思います。

おそらく星尾はミミヒメではないでしょうか。

シロはミミヒメのことが好きでしたし、病気になったミミヒメを守ろうとしていたと思われます。

1話でミミヒメが言っていた

「外からふたりの人が僕を助けに来てくれる」
「ひとりはトキオにそっくり」

という予知は、外から壁の中に助けに来るということではなく、病気になった星尾(ミミヒメ)を殺して救うためにやってきたマルとキルコのことではないかと思います。(ミスリードなのかな?)

ミミヒメの「外に出たいなーと思っていると助けに来る」というのは、「最後に空が見たい」と言った星尾(ミミヒメ)を外に連れ出したことではないでしょうか。

23話の冒頭、ミミヒメが見ていた白昼夢で、暗いところにいたミミヒメを迎えにきたのはシロではないかと思います。(顔が見えませんが)

22話で星尾(ミミヒメ)が亡くなった後、宇佐美(シロ)が自殺しましたよね。その後に星尾(ミミヒメ)が見ていた夢なのかもしれません。

ミミヒメは、その白昼夢のことを「幸せな気分になる夢」と言っていました。宇佐美と星尾の死は悲しいですが、2人が幸せになれる場所を見つけたのかと思うと少しは救われる気がします。

宇佐美と星尾がどんな関係性かは分かりませんが、気心が知れているように見えました。シロのミミヒメへの想いはちゃんと届いたのかな?

ただ、ひとつ気になるのは、宇佐美がマルの顔に気付いたのかということ。マルはトキオにそっくりなので、宇佐美の正体がシロで、トキオを知っていれば反応するはずです。

宇佐美はマルに何も言わなかったけど、最期に制服のボタン(高原学園のマーク)を手に持っていたのは、宇佐美なりのマルへのメッセージだったのかもしれません。

ついでにもうひとつ言うと、トトリの両親は壁の中にいた子供の誰かではないかと予想しています。

トトリには、人食いにと同じような核がありましたし、天災後に生まれて両親の顔を知らないと言っていたので・・・。

現時点で分からないこと

考えたことをつらつらと書いてきましたが、分からないことが多すぎる!笑

ということで、現時点で分からないことをまとめてみました。

分からないこと

  • マルが持っている薬とは何か?
  • アスラに見えた未来とは何か?
  • コナの絵が示すもの
  • 「戦士」とは何のことか?
  • お迎えの日とは何のことか?
  • 天災の原因とは何か?
  • 壁の中の世界の目的とは?
  • 復興省とは?
  • 春希と桐子の手術の件

「お迎えの日」と「天災」は繋がるような気がしますが、具体的に何が起こるのかは分かりません。

マルが探している「マルと同じ顔をした人」というのは、トキオのことなのか、それとも他の人なのか?

それに、マルの持っている薬の効果もまだ分かりません。

さいごに

いや本当、伏線のはり方やミスリードを誘うのが上手すぎる。

すっかり色々だまされちゃってました。

4巻(25話)のラストでは、マルたちの探していたマーク(高原学園)の手がかりが見つかりそうでしたね。

マルとキルコは「天国」へ近づいていけるのでしょうか?

次巻(5巻)の考察感想はこちら

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