【38話考察】青野くんに触りたいから死にたい 生者と死者の世界の仕組みとは?ネタバレあり

『青野くんに触りたいから死にたい』第38話の考察感想(ネタバレあり)です。

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別の個別記事でおすすめポイントを紹介しています。


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ここからは盛大にネタバレ&個人的な考察ありです。ご注意ください。

『青野くんに触りたいから死にたい』38話のあらすじ

美桜の家で、藤本と結菜の誕生日会をしています。

メンバーは、優里・美桜・藤本・結菜・希美・堀江先生(美桜のいとこ)です。

話題は雨乞いの儀式のこと。

「生者と死者の世界」について、美桜は仮説を話し始めます。

美桜が語るパラダイムシフトとは?

世界の境界線の考え方について、今まで思い込んでいたことがひっくり返ります。

誕生会がひと段落した頃、優里は先に家に帰ることに。

青野は美桜の家に入ることはできないから、ひとりだと寂しいかもしれないからと。

そんな優里に、藤本は思わず本音をもらしてしまって・・・?

美桜の仮説を聞いて、なるほど!ってなりました。

『青野くんに触りたいから死にたい』38話の考察感想(ネタバレ)

雨乞いの儀式をおさらい

美桜の家で藤本と結菜の誕生日パーティ中。

みんなで雨乞いの儀式の話をしています。

結局、雨乞いの儀式とは、どういうものだったのでしょうか。

  1. 滝壺に生け贄の首を投げ入れます。その生け贄とは、牛や馬などの家畜です。
  2. 生け贄によって、死者が幽霊として蘇ります。
  3. 蘇った幽霊は、雨を降らせて生け贄の血の穢れを清めます。

これで雨乞いの儀式が完成。

四つ首様の事件では、結菜・希美・大翔が生け贄の家畜の代わりになったのです。

だけど、結菜たちは自分たちの首を取り戻すことで、生け贄から逃れることができました。

だとしたら、優里はどうなのでしょう。

四つ首様の時と生け贄になった経緯は違いますが、捧げたものを取り返せば助かる可能性はあるのかも・・・?

生者と死者の世界の仮説とは?

「幽霊は招かれなければ家に入れない」

この話、最初の方からずっと出てきていましたよね。

この物語では、幽霊に対して「許可を与えること」がひとつのポイントになっていて、「家(領域)への侵入」も許可が必要になっています。

美桜が今回思いついた仮説は、その「幽霊は招かなければ入れない」についてのパラダイムシフト。

その前にパラダイムシフトって何?

パラダイムシフト・・・ある時代・集団を支配する考え方が、非連続的・劇的に変化すること。
goo辞書より引用

つまり、今まで当たり前に思い込んでたことがひっくり返るってことですかね。

仮説を発表するのが恥ずかしくてモジモジしてる美桜ちゃん可愛い。

美桜の仮説はこうです。

生者も死者もみんな、ひとりひとりが別々の世界にいる。

では、どうしてみんな同じ世界にいるように見えるのか?

それは、生者の世界同士は重なって繋がっているので、行き来することができるため。

だから「招かれなければ入れない」という許可を省略できる。

突飛な発想だな、と思いました。だけどおかしな考え方ではないと思うんです。

だって、人の数だけ世界の見え方って存在しますよね。

私たちは、自分の五感を使って自分の外側の情報を集めて、世界を認識している・・・。

だから人によって世界の色は違うと思うし、ひとり1つの世界を持っていると考えてもおかしくないと思います。

美桜がそういう考えかどうかはわかりませんが、死者の世界の話を聞いてしっくりきました。

死者の世界は、生者のように繋がっていない。

幽霊になると、生前に繋がっていた世界から切り離される。

滝壺に入った時に、それぞれが夢を見ていたのは臨死体験で、夢はそれぞれの死後の世界。

それぞれ切り離されているから、優里が結菜や大翔の夢に助けに入った時、「入ってもいい」という許可をもらわなければいけなかった。

な・・・なるほど・・・!

これが生者と死者の違いなんですね。

死者の世界は、生者の世界から切り離される。だから生者からは見えなくなるし、死者はひとりぼっちになってしまう・・・。

もしかしたら、優里が青野に憑依された時に見ていたのは、青野の世界なんでしょうか。

優里が青野を受け入れたことによって、2人の世界は繋がった?

7巻のエピローグで、蒼太は誰もいない世界でみんなを探し回っていました。

あれはきっと蒼太の死後の世界なのでしょう。

生者との接続が切れて世界にひとりぼっち。

ひとりで寂しく泣いている姿を見ると、とても可哀想で、死後の世界が恐ろしく感じます。

必死に蘇ろうとしていた気持ちも分かるような気がしました。

青野も同じなのだとしたら・・・想像すると悲しい気持ちになります。

藤本が優里に言った本音とは?

誕生日会の途中で、優里は先に帰ると言い出します。

その理由は、青野がひとりで寂しいかもしれないからと。

それを聞いて藤本は、思わず「俺も寂しい」と言ってしまいます。

最後のコマの藤本の驚いたような顔。

自分の発言に驚いたからでしょうか。

藤本が優里のことを好きなのはもう知られていることですよね。

ただ、藤本は青野の気持ちを尊重していて、優里と青野のカップルを応援しています。

だから、自分が優里を青野から盗ったりなんて考えていないはず・・・。

でも、気持ちを100%コントロールできる人なんていないですよね。

自分でも想像していなかった言葉が出てしまった、という感じでしょうか。

優里が青野の生け贄から解放されて、藤本を好きになって幸せになる。それもひとつのハッピーエンドの形でしょう。

だけど今のところ、優里が青野以外を好きになるのが想像できないんですよね。

最後のシーンの後、藤本は何と言うのか続きが気になります。

さいごに

さりげなく優里の誕生日を聞き出した藤本、何か切ない。

それにしても美桜の新しい仮説は面白いです。それが本当だとしたら、物語の最初の方から伏線が繋がってるんですよね。いやーすごい。

四つ首様編が終わって、これから受肉編。

物語がどう集結していくのか、続きがとっても気になります!

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