『青野くんに触りたいから死にたい』を1~6巻まで一気読みしました。
いや、これがもう・・・すごくヒットでして。
最初の印象とは違って、読めば読むほどはまる作品でした。
『青野くんに触りたいから死にたい』をちょっとネタバレありでご紹介したいと思います!
考察記事はこちら ※漫画未読の方はネタバレ注意です
『青野くんに触りたいから死にたい』7巻までの考察 青野は神となるのか?(ネタバレあり)
青野くんに触りたいから死にたい(1) (アフタヌーンコミックス)
ざっくりいうとこんな漫画
- 恋愛ありホラーあり
- 最初のイメージをくつがえされる
- 伏線があって真相が気になる
- 読めば読むほど面白い!
『青野くんに触りたいから死にたい』のあらすじは?
主人公の優里(ゆうり)は高校2年生の女の子。
優里は隣のクラスの青野くんに恋をします。
初めて喋った男の子、初めての恋に優里の頭の中はいっぱいです。
青野くんに告白をしたらなんとOK!
優里と青野くんのお付き合いが始まります。
幸せいっぱいの優里でしたが・・・
2週間後、青野くんは事故で亡くなってしまいます。
思いつめた優里は、自分の部屋で手首を切り、自殺を図ろうとします。
その瞬間、現れたのはなんと「幽霊になった青野くん」でした。
幽霊の青野くんは、優里にしか見えません。
生きた人間と幽霊ながらも、恋人らしい日々を過ごす2人。
しかし、優里に憑依したことをきっかけに、青野くんの様子が豹変して・・・?
最初の10ページは、ラブコメかと思ったんですよ・・・! 裏切られた!(いい意味で)『青野くんに触りたいから死にたい』の感想ネタバレあり
主人公・優里は少し?ずれた女の子
主人公・優里がいないと始まらないんですね、この話。
優里は、純情で地味で大人しい普通の女の子という印象でした。
だけど、共学で2年生なのに青野くんが初めて喋った男の子、とか
付き合って2週間の彼氏の後追い自殺しようとする、とか
けっこう、いやかなり変わった子だと思います。
とにかく幽霊の青野くんと過ごすことに何も迷いがないんです。
青野くんの友人から「メンヘラ」と言われてましたが、すごくしっくりきました。メンヘラです!
そんな彼女なので、青野くんを成仏させるなんて少しも考えていませんでした。
だけど、物語が進むにつれて、優里の心境や青野くんとの向き合い方が変わってくるんですね。
最初は、ただの思い込み強めの恋愛脳かと正直思っていたので・・・。
優里の変化に合わせて、『青野くんに触りたいから死にたい』というタイトルが軽いものからどんどん重いものに変化します。優里と青野くんの関係はどうなるのか・・・本当に気になります!
【ラブ×ホラー】 意外なジャンルの物語だった。
どこかの紹介にはラブストーリーって書いてありました。
ラブストーリーには違いないんですけど・・・ホラー要素強くないですか?
自殺しようとした優里の元に帰ってきた幽霊の青野くん。
青野くんは、穏やかで優しい人で、それは幽霊になっても変わりません。
だけどある時突然、別人格のように態度が豹変します。
「優里の中に憑依したい」という青野くんの要求を受け入れてしまう優里。
そこから展開が大きく変化します。ラブ&ホラーなのです!別人格の青野くん(通称:黒青野)が登場するたび、ラブストーリーがガラッとホラーに変わります。
そして読み進めると、黒青野くんの真相に加えて、子供の頃に流行ったような怪談系おまじないや他の幽霊も関わってきます。
ホラー漫画ほどの怖さではないのですが・・・ゾッとするような、少し不安になるような、そんな怖さです。
ホラー特有の光のない瞳って何であんなに怖いんでしょうね。
奇妙な謎が解けていく。伏線回収がすごい!
この漫画にはまった理由のひとつは「真相が気になる」というところです。
ホラーは得意じゃないんですが、ドキドキしながらもどんどん読み進めてしまいました!
『青野くんに触りたいから死にたい』には、最初から多くの謎があるんです。- どうして青野くんは成仏していないのか?
- どうして優里にだけ青野くんが見えるのか?
- 黒青野くん(青野くんの別人格)とは何なのか?
恋人に未練があって成仏できなかった、とかでは絶対ないですよね。
上記以外にも「どういう意味?」っていうセリフや場面が散りばめられています。
それが少しずつ「そういう意味だったのか!」に変わってくるんです。
最初の方から伏線がはられていて、それを少しずつ回収していきます。
だけど、肝心のところはまだ分からないっていう絶妙に興味をそそられる感じなんです。上手いわ~。
さいごに
とにかく先が気になる作品です。
それぞれ結末を予想してみるのも面白いんじゃないでしょうか。
最後はハッピーエンドなのか、そもそもこの物語において何がハッピーエンドになるのか?
ぜひ、この不思議な感覚を味わってほしい!!
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