こんにちは!ににゃです。
2021年もあっと言う間に終わり…ということで、2021年に読んだ漫画の中から面白かったものをランキング形式でご紹介したいと思います。
今年読んだ漫画は200冊くらいかなあ…。もう少し読みたかったな。
2021年個人的漫画ランキングのルール
- 2021年に初めて読んだ漫画から選出
- 発売年は関係ありません
- ににゃが独断で選んだ個人的ランキングです
ここからはネタバレあり感想なので未読の方はご注意ください。というか私の感想より作品を読んで欲しい!!
【2021年】個人的漫画ランキングBEST8
8位 親愛なる僕へ殺意を込めて(全11巻)
ににゃの感想
電子書籍サイトで3巻無料になっていたので試しに読んでみたら面白すぎて全部読んでしまいました。それくらい真相が気になった作品です。
まず最初のつかみが上手すぎます。主人公は二重人格で、もうひとりの自分は知らない間に殺人事件に関わっているかもしれない、そんな自分さえも信じられない状況で真相を解き明かしていくんです。自分で自分が分からないっていうのが一番怖いですよね。サスペンスにその怖さがプラスされていて、よりスリルがあって面白く感じました。
最後の方で真相と犯人が分かるのですが、それまで無理矢理引っ張っている感がなかったのも良かったです。真相を小出しにしながら話を進めると、明らかに引っ張ってるなとか、不自然に話が遮られたと感じたりすることがあるのですが、この作品ではそれはほとんど感じることなく真相までの過程を楽しむことができました。
途中みんなに裏切られまくって「お前もかい!」とはなりましたけどね。周りの人みんな裏があって、信じてたのに手のひら返されて人間不信になるかと思いました。笑
あと犯人は捕まったけど最後はちょっと悲しかったですね…。二重人格ってどっちの人格が本物かとか…難しいですよね。
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7位 さくらと先生(全5巻)
ににゃの感想
一見よくある先生と生徒の恋愛物なのですが…なぜこんなに順位が高いのかというと、ありそうでないな!という作品だったからです。
一般的な恋愛もののストーリーだと、ライバルが現れる・当て馬が現れる・教師と生徒以上の関係がバレそうになる・遠距離になるなど、想い合う2人の間に事件が起きるのが定番です。しかし『さくらと先生』はそんな展開全く起きない!起きそうになっても起きない!逆に新しく感じました。だけど、大きな事件が起きないのに不思議と退屈ではないんですよね(ほんわか穏やかな雰囲気ではありますが)。
藤春先生とさくらは在学中に付き合うこともなく、先生と生徒以上、恋人未満の関係を卒業まで続けます。はっきり口にしない想いをお互いが大切に守っているようなそんな絆を感じられたのがとても良かったです。大きな事件が起きて山あり谷ありの話だったら、それが薄れていたのかもしれないとも思いました。こんな秘密の恋がどこかにあったら素敵だなと思わせてくれた作品でした。
6位 ホームルーム(全8巻)
ににゃの感想
変態を応援したくなる不思議な漫画です。笑
主人公・幸子を助けてくれていたはずの担任教師がまさかのイタズラ実行犯でストーカーしかも変態。ベッドの下に潜んでるの怖すぎですよね。最初はもう早く捕まれって思ってたんですよ。笑
だけど何故でしょう?途中からラブリンを応援し始めてる自分がいたんですよね。何度も所業がバレそうになるたびドキドキハラハラして、ラブリン早く逃げてー!みたいに気が付いたら味方になってるんです。あのハラハラ感を生み出すのがすごく巧みで、ついつい先を読み進めてしまう作品でした。
周りのキャラたちもみんなオカシイ部分があって…というかまともなキャラはいません。だけどまあ幸子も実はヤバいヤツだったので、もうお似合いだからいいと思います。最後の終わり方はハッピーエンドなのか…何か含みがある感じにも見えたのであれからどうなったのかかなり気になります。
5位 春の呪い(全2巻)
ににゃの感想
亡くなった妹の婚約者と付き合うという状況の中、答えの出ない問題に対してどう向き合うのか?その決着の付け方がとても自然で上手で、解決はしていないのにすっきりと読み終われた作品でした。
さばさばしているようでその実複雑で繊細な主人公・夏美のキャラクターがすごく丁寧に描かれていますよね。序盤に衝動的に電車が来る踏切に入ろうとした時に、夏美の本質がなんとなく分かった気がして印象的でした。夏美の感情の移り変わりで進行するような話なので、読者として夏美を好きになれたのは大きいかなと思います。
そして別記事の詳しい感想でも書いていますが、着地点が「春に許されること」であればこの物語は180度違う話になっていたと思います。春は、姉の夏美より婚約者の冬吾を選んでいたことが後から発覚しますが、都合の良い許しがなくて良かったと思いました(夏美的には可愛そうですが)。
暗いんだけど、あらすじのわりに嫌な感じの暗さではなくて最後は前向きなんですよね。妹のことだけではなくて、お互いの家族というしがらみからの脱却も描かれていて、それも込みで最後すっきりできたのかなあと思います。
4位 親愛なるA嬢へのミステリー(全3巻)
ににゃの感想
なかなか高い順位に来ましたね。きっと私のツボだったんですね。
毎回、主人公のひとりである啓千の小説にまつわる事件が起きるのですが、事件自体は謎解き要素はほとんどないしすぐに犯人が分かります(というか多分隠してない)。啓千の小説によって狂わされた犯人というのも現実味が無くて突飛な設定と思うのですが、作品の世界に入ってしまえばそれは気になりませんでした。
この作品にしか出せない雰囲気や物語があって、それは狂気だったり怪しさだったり暗さだったり、裏腹に温かさだったり。そして何よりも啓千と綾乃の関係性が好きでした。兄と妹のような恋が始まる前の2人のような。作品の中でも啓千と綾乃の関係は、親愛か愛欲かと議論される場面があります。結局その答えは分からないまま終わるのですが、そのあいまいな関係があってこそこの作品がより面白くなっているような気がします。
他の作品だと、いやそこはっきりしてよ!と思うこともあるのですが、この作品ではそれは感じませんでした。読者の想像におまかせします、というのを意図的にしているし、「どう感じるかは読み手次第」という小説に掛けているのかなとも思ったからです。啓千と綾乃のその後が見たいような、でもここで止めておきたいような…読了後はそんな不思議な気持ちになりました。
3位 7SEEDS(全35巻+外伝)
ににゃの感想
言うまでもないですね、名作です。もう絶対面白いだろうと思って紙で全巻大人買いしました。期待にはずれず最初から最後まで素晴らしかったです。
一般的な少女漫画のイメージと違って、めちゃくちゃサバイバルしてるし、こんなに虫が出てくる少女漫画初めて見ました…。面白いなと思ったのは、サバイバルはサバイバルでも未来過ぎて今までの常識が通用しないこと。生態系が変わっているので知らない生き物がいたり、どの植物が食べられるのか分からなかったり。ただ生きるだけでも大変で…だけど生き物ってそれが普通なんだなと改めて思いました。私たちの今がどれだけ人間が生きやすい世界になってるかってことですよね。この作品を読んでいる時は、現実でも蛇口から水が出るだけでひとりで感動してました。笑
そんな生きるのに必死な世界で交差していく人間関係も見どころですね。性格や育った環境が違う色々なキャラクターがそろっていて協力したりぶつかったり。思いやりや愛情と言ったキレイな部分だけじゃなくて欲や醜さ、ずるさ、エゴなども描かれていて良かったです。まるで人間関係の縮図のようで、人のありとあらゆる関係や感情がつめ込まれているなと思いました。特に蝉丸とナツのコンビ好きですね。蝉丸とナツは普通の世界だったら仲良くなるきっかけがなさそうですよね。時間をかけて絆を作っていった2人の関係が可愛くて尊いです。
ピンチになりながらも主要キャラはほとんど生き残っていたり、ものすごく広いであろう日本の中で他のキャラと出会えたり(連絡手段ないのに)と言ったところは多少都合のよさを感じましたが…まあ細かいことはいいか、と思えるくらいの没入感を与えてくれました。嵐と花の再会を最後までよく引っ張れたなと素直にすごいなと思います。
あとこの作品には終わりがないですね。きっとみんなが集結すれば終わりということでもなく、生き延びて子孫を残してまた生き延びる…そうやってずっと続いていく物語なのだと思います。
2位 カラオケ行こ!(全1巻)
ににゃの感想
全1巻で最初から最後までキレイに楽しませてもらった作品でした。まず中学生男子がヤクザにカラオケ指導をするという設定が突飛で面白すぎるし、話の流れもラストもとっても良かったです。
狂児と聡実の関係がじわじわと深まってきたころに一番の盛り上がりが来て心を持っていかれました。狂児が死んだと思い込んだ聡実が、ヤクザのカラオケ大会で「紅」を歌う場面です。カラオケに掛けているわけじゃないんですけど、歌の大サビが来た!みたいな。最初から出してきた「紅」をこう使ってくるか!というのと、ちょうど変声期に差し掛かった聡実の思春期の心情をここで収束させるんだ(聡実は中学最後の合唱コンクールを蹴ってカラオケ大会に来た)というところですね。
この作品を読んで、面白さに話の長さは関係ないなと改めて思いました。そりゃあ長編作品は間違いなく面白いし長い分深みも出るんですが、短くてもそれと同等に読者を楽しませることが十分できるんだなと。ラストも分かりやすいハッピーエンドで良かったです。狂児と聡実の友情はなんだかんだずっと続いていくのかなと思います。
後は作品の特徴で言えば、独特なシュール?な笑いが盛り込まれていますよね。和山やまさんの作品は『女の園の星』も読みましたが、あの何とも言えない笑いが魅力だと思います。三代目米津玄師のところが好きでした。
1位 不滅のあなたへ(1~15巻)
ににゃの感想
本当に夢中になって15巻一気に読んでしまいました!主人公のフシは人ではなく何か分からないもので、最初は不思議さと奇妙さを感じたんですよね。それが周りの人と触れ合っていくことで、だんだん人間らしくなり物語に温かさを感じるようになりました。
マーチ、グーグー、トナリ、ボンなどみんな魅力的なキャラで、フシに色々な感情を与えてくれました。だけどフシは不死なので出会った仲間たちとは必ず別れが来るわけで…それが切ないですね。フシはすごい能力を持っているけど、自分以外の人の死には抗えないところがポイントなんだと思います。亡くなったみんなにはもう会えないのか…と思っていたら、7巻でボンが初めてフシを見た時、亡くなったみんながフシと一緒に歩いていたんです!ずっとフシと一緒にいたんだね…!!という感激でした。
ただ、現代編に入って本格的にみんな復活したのは嬉しいんですが、その分、死の重さというものがちょっと軽くなったような気もしました。みんなの死を乗り越えた体験もフシの人格形成の一部なのかなと思っていたので…。まあ、まだ完結していないので、これからどういう風に展開していくかによるかなとも思います。現代編ではミズハの存在がかなりキーになりそうですね。敵は色々出てきましたがハヤセが一番怖かったですわ。
最終的にフシは何になるのかでしょうか?途中、世界全てに根?を張り管理することでノッカーから世界が守られ平和になったところでは、もうフシ、神みたいになってるじゃんと思いましたが。最初に主人公が石から始まったのが衝撃的だったので最後に何で締めくくるのかとっても楽しみです。(マーチ可愛い)
さいごに
毎年読みたい漫画が多すぎる!そして時間がなさすぎる!笑
今年はフォロワーさんからのおすすめなど、自分では見つけられない漫画が読めて良かったなと思います。
今回はあえてランキング形式にしてみましたが、ジャンルや長さも色々なので比べるのは難しいですね。どれも面白いです。ただそれだけです。
気になった作品がありましたらぜひチェックしてみてくださいませ!
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