『青野くんに触りたいから死にたい』第47話「ナイトメア」の考察感想(ネタバレあり)です。
47話は『月刊アフタヌーン 』2021年11月号(2021年9月25日発売)に掲載されました。
青野くんに触りたいから死にたい(8) (アフタヌーンコミックス)
↓ここからはネタバレ&個人的な考察ありです。ご注意ください。
『青野くんに触りたいから死にたい』47話のあらすじ
前回、美桜が考察していた件を優里と藤本に話すところから始まります。
青野が亡くなってから十月十日が優里の誕生日。赤ちゃんの妊娠期間である十月十日が経ったその日に、優里から青野が生まれるのではないか?美桜はそんなことを話します。
どうしてそんなことが起こるのか?優里と青野の関係や今の状況は運命で決められたことだったのか?
優里と藤本は明らかに動揺します。
夜、家に帰った優里は、美桜から聞いたことを青野に相談します。青野は、何か解決する方法がある、と優里を慰めます。
そして青野はベッドに入る優里におやすみの挨拶をし、いつものように優里の部屋を出ていきますが、どこか様子がおかしくて・・・?
場面変わって優里の夢の中。そこに現れたのは姉の翠と子供の頃の自分で・・・?
「受肉」の意味がだんだん分かってきましたね。
そして青野、優里が寝てる間に何してんの???
『青野くんに触りたいから死にたい』47話掲載の『月刊アフタヌーン 』を読むなら、「U-NEXT 無料トライアル」がおすすめです。(31日間無料で利用できます)
U-NEXT無料トライアルで読む
『青野くんに触りたいから死にたい』47話の考察感想(ネタバレ)
十月十日で優里が青野を生む!?(美桜の考察)
「優里が青野を生むのでは」という考察を優里と藤本に話した青野。2人ともかなり動揺していましたね。当然です。
それにしても良くできているなあと思います。
青野が誕生日の前日に亡くなって、誕生日の6月9日に幽霊としてよみがえり、それから十月十日経った日が優里の誕生日である2月26日。こういう絶妙な伏線が本当に面白いです。
21話(5巻)で美桜が「青野くんが優里ちゃんのお腹で受肉するみたい」と言っていますが、そういうことだったんですね。
他にも19話(4巻)ででてきたトカゲ?のような赤ちゃんのこととか、37話(7巻)で蛇になった蒼太が優里の服の中に入った時、黒青野が「お前の入る場所はない!」と怒ったこととか・・・優里が青野を妊娠(?)している片鱗は今までにもあったわけです。
ということは、生まれるの19話で出てきたトカゲみたいなアレ?
え・・・可愛くないんですけど・・・。
ちなみに、優里のお腹に現れた×印の話が出てきましたが、その「×印の出現と憑依時の状況」について以前に考察を書いているのでよかったらどうぞ。↓
『青野くんに触りたいから死にたい』7巻までの考察 青野は神となるのか?(ネタバレあり)
町が引き起こす運命と優里の決意
何が生まれるかはともかく、十月十日が、青野の誕生日から優里の誕生日までなのは偶然なはずがありません。
最初から決められた運命のようなものだったのか?とショックを受ける優里と藤本でしたが、優里はやっぱり強い子ですね。
「むかつく」「運命を殴り殺してやる」
優里は普段、乱暴な言葉を使うことはほとんど無いように思いますが、だからこそ今回の言葉がよけい効きますね。
今まで優里や青野、その周りの辛さや葛藤を見ているから、最初から決められたことだと片づけられて欲しくないと思います。今回ばかりは「運命」もロマンチックな言葉には響きません。
ただ気になるのは、何がその運命を引き起こしているのかということ。美桜が言うには、この町、つまり優里たちの住む千羽町が影響を与えているのではないかとのことです。
青野が幽霊として復活したことや、四ツ首様、夫婦石の涙の儀式といい、この町には何かがあるのですね。希美も前回、「町に見られている」と言っていましたし。
この町、かなり強いパワースポットか何かなのかな!????
そして今回初めてはっきり出たワードとして「血筋」があります。そこからコマが切り替わり「刈谷」の表札が描かれるわけですが、これって刈谷、つまり優里の血筋が関係あるってことでしょうか。
36話(7巻)で希美のひいおばあちゃんが意味深なこと言っていましたよね。
「本当はねこういうことは刈谷の家にやらせるんだよ」(蒼太の首を切ったこと)
「あれはもうお役目を頂いている」
「中でだいぶ育っているだろう」
まるで、刈谷の家系は昔から「何か」を行う役目があって、優里の青野妊娠のことも知っているような口ぶり。
そして、青野の母親もやたら青野を可愛がっていて、「血は特別」と血筋を重要視しているような発言をしていました。青野の家系も何かありそうです。
個人的には、美桜がずっと気になっていました。以前にも書いたような気がしますが、美桜は特殊だと思います。
家から出られないという体質もですし、美桜の家の庭には花が多く咲いていて異界との共通点を感じます(異界にも花がたくさん咲いている描写がありました)。
そして、美桜はずっと青野と関わっているのに、一度も青野と直接会ったことがないんです。(違和感すぎる)
以上のように、希美も含め優里の周囲の人が血筋に関わっているとすると、本当に仕組まれたような必然を感じます。それが千羽町の力なのでしょうか。
優里が夜寝ている間の青野の行動とは?
夜、優里が眠る時「おやすみ」と言って優里の部屋から出て行った青野。
と思ったら何してんの青野???
青野は眠っている優里の中に入って(?)いきます。
青野が優里の中に入った後、優里は夢の中で青野の姿を見た後、それが翠の姿に変わりました。
これは憑依されているってことなのでしょうか?だけど優里は憑依の許可を出していないはずです。
以前、優里は、青野は夜になると自分の家に帰るのだと言っていました。そして青野が言うには、眠くならず、ぼーっとしていると時間が過ぎる、とのこと。
青野が眠っている優里の中に入る行動は今回限りのことなのか、それとも日常的に行っていたのかは謎です。
さいごに
恐ろしい真相が少しずつ明らかになってきました。それにしても、最初の優里と青野の契約がこんな風に展開するとは思ってもみませんでした。
次回は、優里と翠の過去が見られるのでしょうか。楽しみです!
初回50%OFFクーポンもらえるよ
コメント