月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』4話の感想です。ざっくりです。
ここからは個人的感想です。ドラマと原作のネタバレありなのでご注意ください。
ドラマ『ミステリと言う勿れ』4話ざっくり感想
今回のドラマ4話は新しいエピソード「雨は俎上に降る」でした。原作は4巻のepisode5にあたります。今回は完全に原作を見る前にドラマの方を見ました。知らずにドラマ見た方が個人的に楽しいかもしれません。
話は大筋同じですが、ドラマの方が少し内容が足されてますね。原作は河川敷で雨の中、久能と爆弾の犯人がずっと話をしている感じですが、ドラマでは前置きとして爆弾が仕掛けられた2回目までの話を先に出し、犯人からの暗号を解くという場面が追加されていました。本の話が出てくるのでそれと暗号を関連付けたんですね。あと犯人が記憶喪失になった原因のひき逃げの場面もあります。ドラマの方が動きがあるんですよね。原作通りずっと淡々と話ししているだけだと、確かに映像としては退屈かもしれません。犯人の小学校の先生との思い出とか、小さい頃の辛い話とか、映像で見えるとより感傷的に犯人の奥行が見える気がします。
柄本さんの演技も素敵で、久能との会話の間がとても良かったです。爆弾を仕掛けてしまうような危うい思考なんだけど意外と理性的で不思議な人ですね。記憶がはっきりしない自我がぼんやりしたような状態からだんだんと爆弾魔になっていく、しかし仕掛けを見抜かれても警察が来ても抵抗しようともしない、そんなよく分からないキャラに合っているなあと思いました。
最後は爆弾が無事解除されて良かったです。原作ではわりと淡々としていましたが、ドラマではよりハラハラするドラマチックな場面に仕上がっていました。最後の暗号難しすぎん?(笑)迷路にするとか絶対分からないですわ。
爆弾の仕掛けた場所が3という数字に関係するというのは面白かったです。きっと爆弾の事件なんて探偵ものの作品でやりつくされていると思うのですが、3にまつわる話を延々とするという解き方のアプローチは新しいんではないかなと思いました。ヒントを出そうとして話したわけでは無くて、記憶喪失だからこそ、犯人の思い出を巡らすがまま引き出したものがヒントになる、良いですね。
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