『九龍ジェネリックロマンス』第55話の考察感想(ネタバレあり)です。
九龍ジェネリックロマンス 6 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
『九龍ジェネリックロマンス』55話は『ヤングジャンプ 2021 No.52(11月25日発売)』に掲載されました。
※当記事では、
主人公を「鯨井」、工藤の元カノを「鯨井(前)」
行方不明になった方を「グエン(偽)」、蛇沼の恋人の方を「グエン」
と表記しています。
『九龍ジェネリックロマンス』55話のあらすじ
53話の続きです。
蛇沼がショーダンスのクラブで介抱されていたところに現れた鯨井。鯨井は不動産会社の担当地区の様子を見に来ていたのでした。
最初はオフの姿の蛇沼に気付かなった鯨井ですが、蛇沼は自ら正体を明かします。
その後、鯨井と蛇沼は九龍にある蛇沼のクリニックに向かいます。
蛇沼のクリニックで2人きりになった鯨井と蛇沼。鯨井は思い切って聞きたかったことを切り出します。
ジルコニアンのこと、過去の記憶の事…
そして、蛇沼と鯨井共通のキーワード「絶対の私」が交わっていくのでした。
グエンの次は蛇沼とも会えましたね!「絶対」を目指す2人はどんなことを話すのでしょうか…?
『九龍ジェネリックロマンス』55話の考察感想(ネタバレ)
鯨井と蛇沼の邂逅。鯨井はジルコニアンなのか?
今回はやーっと鯨井と蛇沼が再会します。オフの姿から最初は蛇沼と気付かなかったようです。先日会ったグエンの言ってた大事な人が蛇沼だとは思いもしていないでしょうね。
蛇沼とクリニックで2人きりになった鯨井は、思い切ってジルコニアンのことを聞きます。
「自分はジルコニアンなのか?」
蛇沼の答えはNOでした。
鯨井はジルコニアンでもクローンでもないのです。鯨井はきっと異質なもの。
ここで、鯨井について今まで出てきたポイントをまとめてみましょう。
- 亡くなった鯨井令子と同じ姿をしている、仕事や住まいなどの設定も同じ
- 鯨井(前)としての過去の記憶はなく、性格や考え方も全く違う→九龍に住む他の偽物と違う性質
- 鯨井(前)と同じく工藤が好きで、同じクセを持っている
- 鯨井(前)が生きていたら36歳のはずだが鯨井は32歳
- 第1話で急に視力が良くなった
- クローンはホクロが再現されないが、鯨井には鯨井(前)と同じ位置にホクロがある→クローンではない?
- 歴史のないシワ(老化などからくるシワではなくて元々ある溝)がある
- 鯨井(前)はピアスをしているが鯨井はピアス穴が開いていない
鯨井って本当に何なんでしょう。蛇沼は鯨井のことをこう言いました。
「後発的(ジェネリック)な存在」
ここで、再びタイトルの「ジェネリック」が出てきましたね。再び、というのは、39話で一度その言葉が出てきたからです。
39話では、ジェネリックという言葉を用いて、ある俳優が蛇沼のことを「二世は一世のジェネリック」「オリジナルの模倣」と皮肉っていました。
今回「後発的」と書いて「ジェネリック」と読ませるというはっきりとした意味が出てきたわけですが、タイトルのジェネリックロマンスはそういう意味だととっていいんでしょうか。
偽物の住人が住む偽物の九龍。二世社長である蛇沼。そして鯨井(前)のクローンでもジルコニアンでもないが、鯨井(前)の人生を引き継ぐ鯨井。
後発的な存在たちが織り成すロマンス、それがジェネリックロマンス??
あと気になるのは、九龍にいながら本物の工藤ですが…それもちょっと怪しい。笑
本人の口から本物だと聞いたものの、実は偽物かそれこそジルコニアンとかでは?と思ったりしてしまいます。(さんざん工藤本物説を推しておいてここで手のひらをかえすなんて…)
さいごに
主要人物たちがどんどん交わってきました。これからみんなで鯨井の存在をひも解いていくのでしょうか…?
そしてグエンとみゆきちゃんの復活はよ!です。
6巻の発売は2021年11月19日発売でした!毎回表紙が色違いで可愛いです。
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