『九龍ジェネリックロマンス』にドハマりしている今日この頃なのですが。
まだ読んだことないって方にどうしてもおすすめしたい・・・!
ネタバレはほとんど無しで、おすすめポイントを紹介したいと思います!
九龍ジェネリックロマンス 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
九龍の世界観から、場面やキャラクターの描写から、話の展開から、全部いい!
『九龍ジェネリックロマンス』のあらすじと作品情報
作者 | 眉月じゅん |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
巻数 | 4巻以下続刊(2021年6月現在) |
↓たいしたネタバレはありませんが、「情報なしで作品を読みたい!」という方はご注意ください。
『九龍ジェネリックロマンス』のあらすじ
舞台は、東洋の魔窟と呼ばれる香港スラム街「九龍城砦」です。
主人公は、九龍に住む32歳の日本人女性・鯨井(くじらい)。
鯨井は、先輩と所長の3人だけの小さな不動産で働いています。
先輩社員の工藤は、鯨井より2歳年上の日本人男性。ガサツでデリカシーがないけど、いざという時には頼れるところも。
そんな工藤に、鯨井は呆れながらも少しずつ惹かれていき・・・?
作品で描かれているのは、香港のスラム街・九龍城砦の風景や人々。
そして、鯨井と工藤、30代男女の恋愛模様・・・
と思いきや、突然予想をひっくり返されます。
異国でのラブストーリーがいつの間にかSFに?
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第1話の冒頭がもう素敵
第1話のオープニングみたいな演出で、あ、もう好き。ってなりました。
タイトルまでの持っていき方すごい好き。
タイトル通り、九龍の情景がとっても活かされている作品です。
活かされているというより「そのもの」ですね。
ストーリーを読む漫画、キャラクターを読む漫画、絵を読む漫画。
いろいろあると思いますが、この作品は「雰囲気を読む漫画」だなーと思います。
公式PVをどうぞ
おすすめポイントと感想
「九龍城砦」ノスタルジーを感じる香港スラム街
作品の舞台である「九龍城砦」(きゅうりゅうじょうさい)は、東洋の魔窟と呼ばれる香港のスラム街です。
香港市街から流れてきた大量の移民によって増築が重ねられ、建物をいくつも積み重ねたような大きなスラム街になったそうです。(違法建築らしい・・・見るからに危ないよね)
↓こちらのサイト様に九龍城砦の写真がたくさん載っています。
今はなき香港のスラム街「九龍城砦」に魅入られた写真家が切り取った世界
ただ、1993年には取り壊しが行われていて、現在は公園になっているそうです。
実際に見てみたかったな。ちょっと残念。
漫画で描かれている風景とか生活が、もうそこにはないんだなーと思うと寂しいような。(漫画なのでフィクションもあると思いますが)
ノスタルジックってこういうことなんですかね。
キーワードは「なつかしさ」
作中に「なつかしい」という言葉がよく出てきます。
クーロンはなつかしい場所であるべきだからな。
俺はこのなつかしいって感情は恋と同じだと思ってる。
『九龍ジェネリックロマンス』第1話より
九龍の風景と恋の感情を「なつかしさ」で繋げているんです。
作者の眉月じゅんさんは、間接的に感情を読ませるのが本当に上手だと思います。
直接、言動で表すんじゃなくて、
周りの風景や物事を上手く使ってキャラクターの感情を読み取らせたり、
ストーリーを展開したりしていくんです。
九龍なんて行ったことがないのに、作品を読んでいると「なつかしい」という気持ちになってくる不思議。
そしてその「なつかしい」が、後に重要なキーワードになってきます。
突然、日常が崩される。え?SFなの?
1巻のラスト、衝撃でした。
え、今までの話、何だったん?
ってなりました。
雰囲気のある街で大人の恋愛もの・・・と思っていた予想を裏切られます。
だけど、そこからさらに面白くなってくるんですね。
簡単にいうと、「SF要素」が追加されます。
日常だと思っていた世界は本当は何なのか?
主人公・鯨井の目に映っているものは一体何だったのか?
小出しにされる新事実から、考察をしてみるのも面白いですよ。
さいごに
ただの恋愛物ではなかったか・・・。
とにかく1巻ラストの引っぱり方が上手すぎてドハマりました。あと鯨井さん可愛い。
『九龍ジェネリックロマンス』各話の考察記事も書いてます
作者・眉月じゅんさんのおすすめ『恋は雨上がりのように』
女子高生とバイト先の45歳バツイチ店長との恋&青春物語。
28歳差ですが爽やかに読める作品です。
↓ネタバレなしの感想を書いています。
漫画『恋は雨上がりのように』JKと45歳バツイチ男の青春物語をおすすめしたい!(ネタバレなし)
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