『九龍ジェネリックロマンス』第34話の考察感想(ネタバレあり)です。
の前に、まず言わせてください。
「このマンガがすごい!2021」オトコ編第3位 おめでとうございます!
九龍ジェネリックロマンス 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
『九龍ジェネリックロマンス』34話は『ヤングジャンプ 2021 NO.2』に掲載されました。
※当記事では、
主人公を「鯨井」、工藤の元カノを「鯨井(前)」
行方不明になった方を「グエン(偽)」、蛇沼の恋人の方を「グエン(本)」
と表記しています。
『九龍ジェネリックロマンス』34話のあらすじ
昼休み。お年寄りたちと広場で麻雀をする工藤。
そこに鯨井が現れます。いつも一緒にランチをしている楊明が休みなので工藤を誘いに来たのでした。
そこで鯨井はあることに気付きます。
いつもの麻雀のメンツに陳さんだけがいないのです。
どうやら無断欠席のよう。陳さんはどこに行ってしまったのでしょうか?
場面変わって、蛇沼の院長室。
そこに呼ばれていたのは、陳さんでした。
蛇沼とグエン(本)は何やら確かめたいことがあるよう。
そしてもうひとり、蛇沼によって九龍に呼ばれた人物とは・・・?
またまた場面変わって、鯨井の会社。
鯨井と工藤は仕事が終わって帰るところです。
工藤の「どこまで知っているんだ?」という問いに、
鯨井は、「鯨井(前)がこの世にいない」ことを知っていると答えます。
そこで初めて、工藤は鯨井(前)の死について語ります。
鯨井(前)はどうして亡くなったのか?工藤が語ることとは・・・?
九龍の住人たちの正体が少しずつ分かってくる・・・?
『九龍ジェネリックロマンス』34話の考察感想(ネタバレ)
九龍の住人とは何者なのか?
以前、23話考察感想で九龍の住人達について少し触れてました。
「懐かしい場所」である九龍は、「失った思い出が残る場所」ではないか?
亡くなった鯨井(前)の残像が九龍には残っている?
というようなこと23話考察感想で書きました。
それはあくまで予想なんですが、全くハズレてはないのかも?
おそらく今回蛇沼が確かめたかったのは、
「九龍に本物と偽物が同時に存在したらどうなるのか」
蛇沼が陳さんを利用して行った実験です。
顔は見えませんでしたが、きっと本物の陳さんを見つけ出し、九龍に招いたんでしょう。
本物の陳さんが九龍に足を踏み入れた瞬間、偽物の陳さんは消えてしまったんです。
(消えたという明らかな描写はありませんでしたが)
つまり、「本物と偽物は九龍に同時に存在できない」ということ?
別場面で、工藤のパソコン画面に出てきた
「同じファイルがあります。新しいファイルで置き換えますか?」
というような描写が意味深。
まるで、九龍の住人も本物に上書き保存されたかのようです。
グエン(偽)も、きっとグエン(本)が九龍に来たから消えてしまったんでしょう。
九龍の住人たちは、みんな偽物の可能性もありますね。
鯨井だけ特別なような気がしていましたが、そうでもないのかも。
だとしたら、鯨井の存在が浮いてないのも納得です。
鯨井ひとりだけが、ある日突然人が変わったようになっていたら、周りから不審がられるはずですから。
ただ、工藤と楊明だけは「本物」のような気がします。
鯨井(前)が亡くなった理由とは?工藤は本物?
工藤から衝撃発言が。
鯨井(前)は工藤が殺した!?
えー・・・ここに来てそんな・・・。
工藤、何か秘密にぎってそうだなあとは思ってたんですが、けっこうすごいとこ来ましたね。
今の時点では、鯨井(前)が亡くなった時の詳細は分かりません。
グエンが「何かの間違い」だと言っているので、本当に殺意があって殺したわけではないのかもしれません。
もしくは事故とか。
工藤が意味深な言動をしたり、鯨井を意識したり嫌ったり、
そういう不安定な工藤の様子は、鯨井(前)の死因が原因なのでしょうか。
ただ昔好きだった人を忘れらない、というだけじゃなかったんですね。
でも、それは同時に工藤が「本物」という証拠では?
九龍は偽物しか住めないってわけじゃないんですよね。蛇沼も外から九龍にやってきましたし。
九龍は、偽物と本物が混在する場所・・・なんでしょうか?
振り向いた工藤の目が怖かったよー
さいごに
え?陳さん消えちゃったけど・・・いいの?そういうの大丈夫なの?
それはともかく。やーっと物語が動いてきましたね!
鯨井(前)の死因について次回、工藤は何を語るのでしょうか?
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