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【45話考察】九龍ジェネリックロマンス 鯨井Bは何者なのか?九龍城砦のおさらいも。ネタバレあり

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『九龍ジェネリックロマンス』第45話の考察感想(ネタバレあり)です。

前話(44話)の考察感想はこちら

各話の考察まとめはこちら


九龍ジェネリックロマンス 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

『九龍ジェネリックロマンス』45話は『ヤングジャンプ 2021 No.28』に掲載されました。

当記事では、

主人公を「鯨井」、工藤の元カノを「鯨井(前)」

行方不明になった方を「グエン(偽)」、蛇沼の恋人の方を「グエン(本)」

と表記しています。

『九龍ジェネリックロマンス』45話のあらすじ

工藤と鯨井(前)の過去の回想です。

鯨井(前)の恋人である工藤は、鯨井(前)の部屋にやってきます。

鯨井(前)は、ベランダでスイカ片手に煙草を吸っていました。

工藤が鯨井(前)にやって来たのは、今日の新聞記事の件。そこに書かれていたのは「九龍取り壊し決定」の記事で・・・。

そして、もうひとつ工藤が持ってきていた物は、ある小説の下巻でした。

それを鯨井(前)に貸そうとした工藤ですが、鯨井の意外な返事が返ってきて・・・?

その後、工藤と鯨井(前)は金魚茶館に向かいます。

しばらく談笑する工藤と鯨井(前)とグエン(本)。話題は九龍取り壊しの件です。

そしてその日の夜、工藤とグエン(本)は一緒に飲みに行きます。

そこで工藤がグエン(本)に持ち掛けた相談とは・・・?

回想が終わり、場面変わって楊明の仕事場。

洋品店の従業員が依頼品を受け取りに訪れます。なんとその従業員が意外な人物で・・・?

ついに出てきた「九龍取り壊し」というワード。そしてあの小説、前にも見たことありますね!

45話の無料試し読みはこちら

『九龍ジェネリックロマンス』45話の考察感想(ネタバレ)

九龍は取り壊されてしまったのか?

九龍城砦取り壊しの話題が再び出てきましたね。

新聞に「第二九龍寨城取り壊し決定」と書いてありましたし、正式な取り壊し決定ということでしょうか。

ちなみに九龍城砦と九龍寨城は呼び方の違いだけで、同じものみたいです。そして、現実の九龍城砦をモデルにしてはいますが、取り壊し時期や設定はもちろんフィクションです。

以前、27話の考察で九龍城砦についても書いていました。その時は、鯨井(前)や工藤のいる九龍が立て直されたものだと分かったんですよね。

ややこしくなってきたので、ここで作中の九龍城砦についておさらいをしたいと思います。

1.九龍城砦(オリジナル)

  • 建築時期不明
  • 1994年に取り壊し
  • 作中には出てきていない

2.第二九龍城砦

  • 建築時期不明
  • 取り壊し時期不明
  • 鯨井(前)と工藤の回想の舞台

3.現在の九龍城砦???

  • 鯨井・工藤・楊明などが住んでいるところ
  • 外から見ると崩壊して見える(44話参照)
  • 上空にジェネリックテラがある

時系列的には1→2→3の順だと思うのですが・・・。

新聞によると、第二九龍城砦は蛇沼グループによって解体されたようです。住民も強制退去ということですし、取り壊し時期は不明ですが、いったん九龍は無くなったのでしょう。

しかし、44話を見るに、現在鯨井たちの住んでいる九龍城砦はそこからさらに立て直されたものではなさそうです。というか、九龍の外から見ると崩壊していましたよね?

現在の九龍城砦は、第二九龍城砦が取り壊された後の残像のようなものなのでしょうか。

第二九龍城砦の取り壊しの時、蛇沼みゆきは関わっていたのかな?

小説の下巻を読まない鯨井(前)って斬新。

今回は、小説『踊り場の事件簿』の下巻が出てきました。

上巻が鯨井(前)の部屋にありましたよね。37話で鯨井が読んでいました。

『踊り場の事件簿』下巻を鯨井(前)に貸そうとした工藤ですが、意外なことに鯨井(前)に断られます。

その理由は・・・

「今が最高の状態だから」「世界を変えたくないから」

うん。とっても変わっている方ですね。

途中まで面白かったのに最後ががっかりという作品もあるので、途中でやめときたいという気持ちは分からなくもないですが。鯨井(前)の理由はそれとも少し違う気がするんですよね。

鯨井(前)は変化を望まないような、冒険するのが好きではないような、そんな印象を受けます。

どちらかというと、強気で度胸がありそうに見えるのに。

何だかそういうところも現在の工藤と似ている気がします。現在の工藤は新しい店に行きたがらないし、新しい道を進みたがらない。変化を恐れている感じがとても鯨井(前)と似ています。

言葉の受け売りや、八の字を触るクセなどもそうですが、本当に鯨井(前)をなぞっていますよね。

そしてそれと同時に、やっぱり現在の鯨井とは正反対だなあとも思います。

『踊り場の事件簿』下巻を読まなかった鯨井(前)ですが、鯨井は38話で下巻を買いに行っています。それと今までの行動も含め、冒険や変化を楽しんでいるように思います。

しかし、鯨井が見つけた下巻は、なぜか文字化けのようになっていて読めなかったんですよね。鯨井(前)が下巻を読まなかったことと関係があるのかなと思います。

鯨井が偽物で、鯨井(前)の人生を歩んでいるんだとしたら、鯨井(前)が知らない情報は得ることができない・・・とか?

鯨井(前)とはどんな人物なのか?

「令子さんのことちゃんと知ってるんですか?」

回想で、グエン(本)が工藤に言った言葉です。

それを聞いて自分もドキッとしました。確かに。鯨井(前)ってどこか得体のしれない部分があってミステリアスですよね。意味深な発言も色々ありますし。

鯨井が何者かという議論についてはさんざん考えてきたのですが、オリジナルである鯨井についてそこまで深く考えたことはなかった気がします。

そもそも「鯨井玲子」とはどういう人物なのか?何か秘密を抱えているのかもしれません。

鯨井(前)はグエン(本)に、「私の物語は終わりもしないし続きもしない」と言います。

前の項目で、私は鯨井を「変化を好まない」というような表現をしましたが、「終わりもしないし続きもしない」という言葉は、まるで時間が止まっているようです。同じ時間をずっとめぐっているような。

そんな彼女は、果たして工藤のプロポーズを受け入れるのか?婚約していたという設定なので、プロポーズを受けたんだとは思いますが、何かひともんちゃくありそうです。

グエンが九龍に帰って来た?その目的は?

グエン(本)と楊明が出会いましたね!この2人の組み合わせいいですね。イケメンに分かりやすく反応する楊明はとっても可愛い。笑

前話の44話で崩壊した姿の九龍にやってきたグエン(本)。そのまま九龍で働いているんですね。

グエン(本)は何を考えているのでしょう。ただ単に蛇沼と別れて行くところがなくなり九龍に戻って来たとも考えにくいです。けっこう内情にクビ突っ込んでますしね。グエン(本)はグエン(本)で何か考えがありそうです。

きっとこれから鯨井や工藤とも再会するでしょうし、どんな展開になっていくのかとっても楽しみです!

さいごに

過去の鯨井(前)と工藤の回想が進んでいっています!

鯨井(前)の死の真相に近づいているということですよね。早く続きが読みたいです!

ただ気になるのは、鯨井(前)が変化を好まない性格なら大好きな九龍にずっと居たいはずなのに、取り壊しに対してわりとクールに納得しているのが不思議なんですよね。

そして5巻は2021年6月18日発売です!

次話(46話)の考察感想はこちら

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