『九龍ジェネリックロマンス』第44話の考察感想(ネタバレあり)です。
九龍ジェネリックロマンス 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
『九龍ジェネリックロマンス』44話は『ヤングジャンプ 2021 No.26』に掲載されました。
※当記事では、
主人公を「鯨井」、工藤の元カノを「鯨井(前)」
行方不明になった方を「グエン(偽)」、蛇沼の恋人の方を「グエン(本)」
と表記しています。
『九龍ジェネリックロマンス』44話のあらすじ
今回は扉絵がとっても美味しそうですね。笑
部屋のベッドで眠っている鯨井。夢を見ているようです。
そろそろ起きる時間のはずなのに朝が来ない、そんなちょっと怖い夢でした。
場面変わって、鯨井は楊明と休日にお店でランチを食べています。
前回の楊明の昔の件といい、最近の九龍はおかしいと言う楊明。だけど、鯨井は今朝の夢の事もあまり気にしていないようです。
そんな2人の元に現れたのはヒヨ爺。ヒヨ爺は、風水の気脈のが悪いせいではないかと言います。
九龍の気脈を乱すものとは一体・・・?
さらに場面変わって、タクシーの車内。グエン(本)は、大きな荷物を抱え九龍へ向かっています。
タクシーを降りて九龍に向かってひとり歩いていくグエン(本)。そこから見える九龍の風景とは・・・?
九龍の異変に気付きはじめた鯨井たち。九龍の正体が少しずつ分かってくるかも・・・?
『九龍ジェネリックロマンス』44話の考察感想(ネタバレ)
九龍の様子がおかしい。気脈を乱すものとは?
36話で起きた九龍の微かな地震。楊明は、「九龍がどこかおかしい」と言いますが、あの地震の時から何かが動き出していたのでしょうか?
ヒヨ爺は、風水的な意味で何かが九龍にあるせいで(気脈をさえぎっているせいで)気脈が乱れているのでは?と言います。
そして鯨井が思いついたものは・・・
蛇沼クリニックの看板!
ほう、ここに来て蛇沼グループですか・・・。蛇沼グループって意味深な動きをしているけど、正直九龍に何の影響を与えているんだろうと思ってたんです。
平和に暮らしていた偽物たちの世界(推測)に突然現れた蛇。上手く周っていた九龍の流れをせき止めてしまう働きをしているのかもしれません。
そういえば、蛇沼クリニックの看板が重要なポイントとして出てきた回がありましたよね。
12話でのことです。
いつも通る道がなぜか塞がれていて、鯨井は新しい道を進もうとします。しかし、工藤は新しい道に否定的。だけど鯨井に押されてしぶしぶ一緒に新しい道を進んでいきます。すると、行き止まりのひらけた場所に現れたのは・・・蛇沼クリニックのドでかい看板だったんです。
「古いもの」ではなく「新しいもの」を選択した結果、現れた蛇沼。そして鯨井たちは行き止まり。何だか意味深ですよね。
蛇沼グループが九龍に変化をもたらしたのは確かだと思いますし、ヒヨ爺の言う通り、「気脈を乱しているもの」は蛇沼なのかもしれません。
しかしその気脈の乱れが引き起こすこととは何なのでしょう。鯨井が朝の来ない夢を見たり、楊明が昔の姿に戻っていたり・・・その現象は一体何を意味しているのでしょうか?
そして、それは九龍の正体と関係があるのでしょうか?
グエンが向かう九龍の本当の姿とは?
蛇沼と離れて、グエン(本)が向かった先は九龍でした。
グエン(本)と蛇沼のカップル好きなのに・・・どうなるんだろう?
というのは一旦置いといて。
グエン(本)がタクシーで向かった先の九龍は、今までの知っている姿ではありませんでした。
完全に崩壊した跡です。
どういうことなんでしょう?これが本当の姿なんでしょうか?
実は8話でも、九龍の崩壊を思い起こさせる場面がありました。鯨井がひとり、金魚茶館でグエン(偽)に会った時のことです。
その時、金魚茶館の背景が崩壊している描写があったのですが、それが現実の話なのか、それとも心情のイメージの表現として描かれているだけなのか分からなかったんです。
しかし、今回の九龍が崩壊した姿が現実なのだとすると、あの8話の描写も現実の姿を描いていたのかもしれません。
鯨井や工藤たちは、その九龍で普通に暮らしているわけですし、人によって見え方が違うのでしょうか。
だとしたら、今の鯨井や九龍の住人達の暮らしは幻?妄想?
そういえば27話で、九龍城砦は1994年に取り壊され再び建設されたものだという話がありました。(鯨井(前)が生きていた時点の話です)そして、その後また取り壊される予定があるとこのことだったのですが・・・
え?今どこ?
謎は深まるばかりです。
さいごに
やっぱり九龍の存在自体に秘密がありそうですね。
地震をきっかけに、鯨井たちの世界は壊れて出してしまうのでしょうか・・・。
これかの展開が全く読めない!楽しみです!
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