『青野くんに触りたいから死にたい』第44話の考察感想(ネタバレあり)です。
44話は『月刊アフタヌーン 』2021年7月号(2021年5月25日発売)に掲載されました。
青野くんに触りたいから死にたい(8) (アフタヌーンコミックス)
↓ここからはネタバレ&個人的な考察ありです。ご注意ください。
『青野くんに触りたいから死にたい』44話のあらすじ
41話の屋上の階段に現れた女性の霊の契約者に心当たりがあるという青野。青野が言うには、母親・瞳の契約者は弟の鉄平ではないかとのこと。
優里と藤本は美桜の家に集まり、青野の母親について話します。契約者のこと、そして死因についてのこと。
「どんなに青野くんが変わってもそれは結局青野くんだ」と言う優里に、藤本は反論します。少し気まずい雰囲気になり、藤本は自分自身の中で葛藤します。
後日、優里と青野と藤本は、学校で鉄平に会いに行きます。
鉄平は、自分が母親の幽霊の契約者だとあっさり認め、明日儀式について教えると言います。
その日の夜、優里と青野は家族に黙ってこっそり夜の散歩に出かけます。
町の景色を眺めながら、青野は優里に本心を話してくれます。
青野が優里に語ることとは?そして優里の返答とは・・・?
場面変わって、鉄平の部屋。鉄平はパソコンに向かってひとりで調べ物をしています。
すると突然、そこにある人物が現れます。その人物とは・・・。
なんだ~鉄平可愛いヤツじゃないか!
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『青野くんに触りたいから死にたい』44話の考察感想(ネタバレ)
青野の母親・瞳の契約者は鉄平なのか?
青野の母親・瞳が幽霊として戻ってきた理由ですが、青野は弟の鉄平が瞳の契約者だと考えているようです。
そして、あっさりと自分が瞳の契約者であることを告白した鉄平ですが。・・・多分違いますよね?
鉄平は何というか、人に突っかかってくるタイプ?虚勢を張ってみせるタイプのようです。四つ首様のことも知らないのに知っているふりをしただけだと思うので、別の儀式をしたというのもきっと嘘でしょう。
儀式について後からネットで調べてましたしね。優里たちに明日教えると言ってしまった手前、引けなくなって焦る姿がなんだか憎めなくて可愛いヤツだなあと思いました。
だけど、鉄平が瞳の契約者ではなかったとしたら本当は誰なのでしょう。
個人的には、契約者は青野だと思っていました。前回、鉄平が言っていた「龍平(青野)は母親を殺したから自殺した」という意味深な言葉。その真偽はまだ分かりませんが、本当にそうなのだとしたら、優里が自殺を図ろうとして青野を幽霊として呼び戻した時みたいに、青野と瞳の間に契約関係があるのかもしれないと思ったのです。
仮にそうだとしたら、瞳と契約した青野が優里と契約して・・・みたいなややこしいことになってますけども。
優里と青野の動き出す時間
夜の間はいつも、外をうろうろしていたと言う青野。優里も青野と一緒に行きたいと言い出し、2人は家族が寝静まった後、夜の散歩に出かけます。
高台から町を見下ろしながら、青野は優里に自分について語ります。
「ひとりになりたくないから人にいい顔をする」「嫌われたくないからいい顔をする」
前にも書きましたが、青野は自己肯定感が低いですよね。
優里は、青野と会う前は時間が止まっていて、青野と出会ってから色々な感情にかき乱されて変わっていった、と言います。優里も青野も変わっている、生きている、と。
青野は亡くなってから優里と育んできた絆や青野自身の変化など、生前とは全く違う青野になっていると思います。
「死ぬこと」が「時間が止まること」だとしたら、確かに青野は「生きている」という見方もできるかもしれません。
ここまでくると、ただ成仏して終わりという結末はもうないでしょう。生者に限りなく近い死者の青野が最終的にどうなるのか、ざっくりいうと「生きるのか」「死ぬのか」、先がとても気になります。重要なのは、何がハッピーエンドなのか?ということです。
鉄平の元に現れた瞳と新たなキーワード
ラストで、鉄平の元に現れた瞳。瞳は、鉄平が幽霊を呼び出す儀式について調べている様子を背後から眺めています。
前回の異界での様子からして、瞳は鉄平を可愛がっていないようでした。どうして鉄平のところにやって来たのでしょうか?(鉄平が瞳の話をしたから?)
そして、新たにでてきたキーワード「夫婦石の涙」。四つ首様の時みたいに、死者の儀式に関係しているのでしょうか?そこで、瞳の死因や契約について明らかになるのかもしれません。
四つ首様の時みたいな謎解きホラー感、楽しみすぎる!
加々智山(かがちやま)の由来が気になる
加々智山(かがちやま)ってこの作品でとても重要な場所ですよね。四つ首様の儀式など、現実と霊界をつなぐような特別な力があるのではないかなと思います。
「加々智」という名前の由来が気になって調べてみると、「カガチ」は古代では「蛇」を意味する言葉だったという情報が出てきました。日本は昔から蛇を神として祀る風習があるようです。そういえば、36話で首を斬られそうになった蒼太が蛇の姿になりましたよね。
さらに、外国から伝わった龍を蛇と結びつけるなど、龍と蛇の関係も深いようですし・・・(知識が乏しくあいまい笑)その辺りが、四つ首様の龍神にも繋がっているのかなと思いました。
さいごに
優里の制服変わっていましたね!冬服かな?可愛い!
そして、青野の母親・瞳の存在感が増してきてドキドキしますね。「夫婦石の涙」と「ロミオとジュリエット計画」が結びついたりするのでしょうか?次回が楽しみです!
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コメント
やはり書かれていた、青野くんと母親が契約関係なのでは…と思ってしまいます。
生きてるうちに契約してしまって、死んで解放されようとしたのにゆうりちゃんに呼び戻されたから
母親と青野くんの二人の世界になってしまい、
「受けなくていい苦痛をお前のせいで」になってないかなぁと…
コメントありがとうございます。
なるほど、青野くんが亡くなる時に瞳と契約したという予想だったのですが、生きている間に契約した可能性も十分ありますね。
どちらにせよ、2人とも幽霊として呼び戻されたせいでまた再会することになったのかもしれません。
青野くんの「受けなくていい苦痛」の件も確かにそれで説明つきますね。ありがとうございます!
考察されているサイトが見つかって嬉しい!という事で突然失礼します。
今思い返して見ると、青野の母親である瞳さんは「死んでもいいの?」と
優里が憑依世界に入っていたときに繰り返していましたね。
作中の描写からしても瞳さんは青野くんへの依存が物凄く、
構ってくれないと死んでやるぞ、みたいな感じでいつも息子を脅迫していたのでは
と感じました。そしてとある時に青野くんが母親をはねのけた時に
糸が切れたかのように突然自殺してしまったとか…となると本人は自分が殺してしまった、
という罪悪感とやっと開放されたという両方の思いに苛まれているのかもしれない
とか思ってしまいました。あくまで個人の感想ですけども…。
コメントありがとうございます。
瞳がどんな人物か分かってくると、今までの謎の答えと結びついてきますね!確かに青野への溺愛ぷりを見ると、「死んでもいいの?」は優里への警告ではなく、脅しの言葉の方がしっくりくるような気がします。瞳と青野の死因はまだはっきりしませんが、モンブラン様のおっしゃるように、2人の親子関係の歪みに原因があるのではと私も思っています。