「BUSTAFELLOWS SEASON２」２番目の攻略はモズです！
SEAZON1ではモズが一番推しでした。だからとっても楽しみだったんですけど、前作と同じくらい重い内容でした…。でも面白かったんですよ！！
※ここからはモズルートのネタバレ感想なので未攻略の方はご注意くださいませ。↓
モズルートも先が気になって一気にやっちゃいました。モズルートは一言でいうと重い！内容濃い！テウタの両親の家に行ったり、精神を病んでる女性に冷凍庫に閉じ込められたり、家族同然の先生の最期の話だったり、犬の裁判をしたり…と盛りだくさん。もちろん楽しい部分やトキメキもあったけど、しんどいことが多いし最後の方は思わず涙がでました。だけどテウタとモズの関係も深まったし、とても考えさせられる内容だったので、プレイして良かったなと思います。
まずはモズの淡々とした不思議キャラね。あれがまた見られて嬉しかったです。テウタとも仲良くやってるみたいなので良かったなあと思ってたら、二人の関係を揺るがす事件が起きるのです！
モズと動物保護の活動を手伝っているヤーラという女性。最初から要注意人物っぽい気配はしていたけど本当に大変な人でした。ヤーラは過去に夫からDVを受けたりして色々と辛いことがあったんだろうし、不安定なのは病気のせいってのは百も承知だけど。それでもテウタを傷つけちゃいけなかったですよ。
モズもね、ヤーラを気にかける気持ちは分かるし、死といつも向き合ってるモズだからこそ、ヤーラが自ら死を選択しないように自分にできることはしたいって思ってたんだろうけど…。ちょっとヤーラをかまいすぎかなって思ってしまいました。そのせいで、モズとテウタの関係が少し気まずくなっちゃうんですよね。テウタはそんなモズの気持ちを理解したいって思ってるし、表立って大ケンカみたいにはならないんだけど、嫉妬や寂しい気持ちが少しずつ膨らんでしまうんです。
そしてヤーラはモズを明らかに好きだし、テウタの髪型や服装を真似をしたりと怪しい行動が目立ってきます。そこまでいったら、ちょっと早くヤバいことに気づいて欲しかった…。ヤーラを心配するのはいいけど、テウタに実害が及ぶことも考えなさいよ！とちょっと思ってしまいました。結局テウタは、ヤーラに冷凍の配達車に閉じ込められてしまいます。バスタフェっていつも生死の境で頑張ってますよね。選択肢間違えるとBADで絶対死んじゃいますよね。
バットエンドでは、テウタを助けにいくのが間に合わず、病院で蘇生措置をされるも亡くなってしまいます。だけど、このバッドエンド嫌いじゃない。いつも表情の起伏の少ないモズが、テウタの死を受け入れられずにすごく取り乱してしまうんです。
以前、モズとテウタはドナー登録の話をしていて、テウタはモズの目が他の人の物になるのは嫌だと言っていました。自分を見ていてくれた目だけは嫌だと。そしてモズにも、自分に対してそういう風に思ってほしいと言います。その時のモズは特に反応していなかったように思いますが、いざテウタが亡くなってドナーの話になった時は、「誰にも渡したくない」と言って、テウタを抱えていこうとするんです。愛する人がいなくなった悲しみを受け止めきれてない感じが切なくて…。
そして、リンボはそんなモズを必死で止めようとしていて、自分だって悲しいだろうに「頼むよ、しっかりしてくれ」とモズに懇願するリンボが…なんかいい！！って思ってしまいましたすみません。辛いんだけど本当にテウタを大事に思っていたんだなというのが伝わるので、このバッドエンドは嫌いじゃないです。
でもやっぱりハッピーエンドが見たいので、途中からスキップしながらやり直しました。たけど何回やり直してもバッドに行くんですが何で？と思いながらも、やっとテウタが助かるルートにいけました。
モズはヤーラに拉致られながらも、テウタの手がかりを聞き出すことに成功します。メンタリストみたいに上手くヤーラを誘導するんですけど、その時のモズがSっ気があって良かったです（？）。モズ普段おっとりしてるのに、急に流暢に喋る時ありますよね。そのギャップもまた良いんですが。
そして、みんなの協力でテウタは無事に冷凍配達車から助け出されます。「怖かった…」とモズに抱きついて泣き出すテウタ。いや本当絶対怖かったろうよ！！真っ暗でひとりで凍える場所に閉じ込められたら怖くて精神崩壊するわ。そこでテウタは、今まで寂しかったことや嫉妬で自分が嫌いになっていくという気持ちをモズに打ち明けます。嫉妬が嫌なんじゃなくて、嫉妬してる自分が嫌だなんて、いじらしいですね。これに関してはモズを怒りたい。彼女ほったらかしてもう！！
モズは本当に優しすぎるんです。誰にでもってわけじゃないと思うけど、淡々としてそうで意外と情が深いし入り込みすぎてしまうこともあるんだと思います。そしてヤーラはちょっと救いがなかったなあと。モズやテウタの気持ちが通じて病気が治るような兆しは物語上では見えませんでしたね。個人的には幸せな生活を送って欲しいけど、そういうフォローしないところがバスタフェのリアルさなのかなとも思います。
ヤーラの件でモズとテウタは途中変な空気になるんですけど、その中でもお互い気持ちを寄せ合おうとするのが良かったです。例えば、雨の日にテウタがモズに会いに検死局に行った場面。根本的な問題は解決していないし、100％思ったことを言い合えたわけじゃないと思うけど、二人がお互いを想っていることだけは、なんとなく通じていて。そして、お互い好きだってちゃんと分かりあえてる。二人だけにしか分からない空気があるんですよね。前作での告白の言葉は、「しっくりくる」だったけど、テウタとモズは本当にそんな関係だなと思うんです。
もう一つの大きな話は、モズが家族同然に思っている先生の最期。モズが優しい人間に育ったのはこの人のおかげもあるんだなと、しみじみ思いました。先生は病気で先は長くないし、病状がどんどん悪化して体や脳の自由が効かなくなっていく、だから亡くなるまでは眠って過ごしたいと考えていました。だけど、それは法律では認められていないので、それを叶えるための裁判を起こそうとするんです。だけど先生の意思にモズは断固反対するばかり。難しい問題ですよね。確かに自分の家族がそうしたいって言ったら、私だって反対するかもしれないと思いました。だって亡くなるギリギリまで生きていて欲しい、話をしたい、そばにいてほしい。そう思うのは当然です。
モズはしっかりしているように見えるけど、先生の前では子供っぽい一面もみせます。悩みを話したり怒られたり拗ねてみたり。「大人になんてなりたくない」なんて可愛いかよ。妹のユズのために大人になろうとしていたモズにとっては唯一の甘えられる存在ではないかと思います。そんな人がいなくなるのはきついですよね。
だけど最後にはモズは先生の意志を受け入れます。「今はね、想像もしていなかったくらい穏やかで美しい時間が流れてる」眠る先生の手を取って話しかけるモズの姿に私も泣いてしまいました。両親も妹も、モズにとっては辛い形の死だったから、先生とはきちんと話をして受け入れて、こうして死を迎えることができて良かったって言葉は何か違うけど、いやうん、良かったんじゃないかと思います。「死を身近に感じることができたならその分だけ生は鮮やかに映る」ですね。
その後、モズはテウタを連れて両親が交通事故で亡くなった場所にいきます。両親が倒れていた場所に寝転がり、当時の状況をイメージしながら、モズは初めて両親の死を実感として受け入れられたんです。それにしてもモズ辛すぎませんか？？12歳で両親が亡くなって、面倒を見てきた可愛い妹は高校生の時に拉致監禁されて亡くなり、今また親同然の先生が亡くなるって。バスタフェの中で唯一家族がそろってるのリンボくらいだよなあ。そんなこんなでモズは一段上のステージに行ったような気がします。
そして見つめ合った二人はキスして愛してるとか言っちゃってラブラブで終了…と思いきや、まだまだ終わりません！次のシーンでいきなり留置所に拘束されてるモズ。何やらかしたん。
モズはある日、ワンちゃんが不当に殺されてしまったところに出くわし、かなり腹を立てていました。その気持ちには同意ですが…それでモズはワンちゃんのために裁判を起こしてしまいます！そういえば前に動物保護の話が出てきたり、テウタが動物の記事を書いてたり、動物の弁護士がいるという話が出てきてたけど、ここで活きてくるんかい！
元々勝ち目のなかった裁判は当然棄却されてしまいますが、モズは裁判官の言葉にブチ切れ、「恥を知れ」とか言ってしまいます。モズは前に自分は感情に鈍感だから「こう言えば良よかった」と後から気づくって話をしてたけど、結構すぐキレてますやん。たまにモズこういうところあるよね。それで法廷侮辱罪で留置所に入れられてしまいます。検察官が大丈夫なのかな…？でも前に、みんな留置所経験あるって話してた時にモズは「僕はない」って残念そうにしてたから、良かったんじゃないのかな？（よくない）留置所経験・逮捕歴があるキャラが満載のバスタフェロウズ、好き。（もちろんフィクションなのでね）
あとは、ダヒ。最初は生意気な後輩かと思ったら、結局モズ先輩大好きな良いやつじゃないか。ケチャップ（モズ命名の保護犬）と幸せに暮らしたら良いよ。
そして最後に。一番好きなモズの愛の言葉は「君がこの世に1グラムでも多く存在してくれたらそれが一番」です。そんなん張り切って太るわ。
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