『天国大魔境』6巻(37話)までの考察感想(ネタバレあり)です。
天国大魔境(6) (アフタヌーンコミックス)
↓ここからは盛大にネタバレ&個人的な考察ありです。ご注意ください。
『天国大魔境』6巻のあらすじ(ざっくり)
高原学園茨城施設があったであろう場所にたどり着いたマルとキルコ。そこでキルコは、ずっと探していた稲崎露敏と再会します。
露敏は高原学園施設を整備し、水のろ過装置や食料の栽培をしていました。そのうち人が集まり復興省ができ、その場所は街のようになったのです。
5年ぶりの露敏との再会で聞きたいことがたくさんあったキルコですが、予想外の出来事に巻き込まれてしまい・・・。
一方、壁の中の世界。子供たちは1限目から全員プールへ集められます。そこには、ずっと休んでいたトキオの姿もありました。
そこで機械の先生が告げた、これから始まる「テスト」についての内容。それは「外の外に到達すること」。意味の分からない問題に子供たちが戸惑っている中、壁の中の世界に大変な事件が起き・・・。
そして、安静期間を終えたトキオは自分の子供と初対面します。自分が出産したことを理解したトキオは、コナにも子供を見せようとしますが、そこへ園長の魔の手が襲い掛かります。
露敏へのガッカリ感が半端ないぞ!そしてとうとう「その日」が・・・
『天国大魔境』6巻の考察感想(ネタバレ)
今回のににゃ的予想
- 露敏は大人になったタカ?
- 壁の中のは西暦2025年?
- 医者の正体は猿渡?
- マルはトキオの子供のクローン?
- 「マル」の由来
実際と違う場合やミスリードの可能性もあるのでご了承ください。
次の項目で詳しく書いていきたいと思います。
露敏の正体はタカ?壁の中の西暦が判明?
前回の考察で、稲崎露敏はタカではないかと書きました。なんとなく顔立ちが似ている気がしましたし、宇佐美がシロがである可能性が高いと思ったので、同じように他の同級生も大人になって壁の外にいるのではないかと思ったからです。
しかし32話の露敏ひどいですね・・・。キルコがずっと慕って探してたのに!がっかりだよ!
だから露敏が本当にタカだったら嫌だなあとも思ったります。
もし仮に露敏がタカだとすると、1つ明らかになることがあります。壁の中と外の世界の時間軸のことです。
34話で露敏の住民票が出てきました。生年月日は「西暦2011年11月11日」。壁の外の現在が2039年ですから、露敏は27歳か28歳なのですね。(虚偽の生年月日でないことが前提ですが)
そして壁の中の世界では、タカ(露敏?)は14歳だったので、当時の西暦は2025年頃ということになります。
これまで壁の中は、監視カメラの映像から天栄17年~天栄18年だということだけ分かっていました。他の要素も合わせて考えると「天栄18年=西暦2025年」ではないかと思います。
ただ、36話の壁の中で起きた地震が「大災害」なのだとしたら、大災害は壁の外の現在より15年前なので2024年になるんです。1年差があるんですよね。日付によっては1年の誤差はありそうなんですが、はっきりしたことは分かりません。(あとマルは自称「多分15歳」なので、2025年生まれだと14歳になる可能性も)
とりあえず推測できる年表を簡単にまとめてみました。(読み違いやミスリードから実際と違う可能性がありますのでご注意ください)
↓スマホの方は横にスクロールしてください。
年代(推測) | 壁の中 | 壁の外 |
---|---|---|
西暦2011年 | トキオたち(14歳組)誕生 | |
西暦2018年 or 2019年 (天栄12年) | ・5月6日 アスラ自殺 | |
西暦2023年 or 2024年 (天栄17年) | ・7月1日 トキオとキキが保育器室に侵入 ・?月?日 トキオが妊娠(8月頃?) ・10月16日 タラオが病気により死亡 | |
西暦2025年 or 2024年 (天栄18年) | ・?月?日 トキオが子供(マル?)を出産 ・7月20日 テスト開始 ・7月26日 謎の地震が起き外の世界へ(大災害?) ・?月?日 お迎えの日(予定) | 大災害が起きた? |
西暦2034年 | ・9月12日「大天災から10年」という表記 ・9月20日 春希が人食いに襲われ死亡 ・春希の脳が桐子に移植される | |
西暦2039年 | ??? | 現在(マルは多分15歳) |
春希と桐子が融合?露敏への想いは?
露敏に捕まった後、キルコは自分が春希なのだという自信を失いかけていました。春希の脳が体になじんで桐子になりかけているのかもしれないと。
その時、春希は体に残っていた「桐子の記憶の一部」を思い出しました。その記憶は、ベッドで寝ている春希を見ながら「春希は寝つきがいいから」と言っている場面。
これは確信はないのですが、昔、夜に春希が寝付いた後に、桐子が露敏と会っていた場面では?と思いました。
なぜ今回露敏はキルコを捕まえ、よからぬことをしたのか?もしかしたら桐子と露敏は恋人関係だったのかなと思いました。だから露敏は、キルコを捕らえてよからぬことをして春希を完全に桐子にしようとしていた…とか?
マルが助けに来た時、キルコは縄を自分でほどきます。逃げようと思えば逃げられた状況だった(?)けどあえて逃げなかったのは、露敏への気持ちや期待が残っていたのかなとも思います。それは春希の気持ちなのか、それとも桐子の気持ちなのかは謎ですが…。
それにキルコと再会した時、露敏は驚いたような表情をしていました。春希が亡くなり、脳移植され意識が無い間になにかがあったのかもしれません。
マルがいなかったら、キルコは自分を見失っていたかもしれませんね。マルは、春希でも桐子でもない「キルコ」をひとりの人物として認めていて(そして好きらしい)、それは春希にとって救いだろうなと思います。
トキオの子供はクローン?マルの名前の由来も
37話ではトキオの元に赤ちゃんが返ってきましたね。トキオと赤ちゃんに対して協力的なスタッフがいて安心しました。壁の中のスタッフってけっこうみんな普通の人っぽいですよね。
トキオの子供はなんと2人でした。双子の可能性ももちろんありますが、個人的にはクローンか何かなのかな?とも思いました。
「双子だったんですか?」と言う問いに対して青島は「まあそんなところです」とあいまいな返答をしています。本当に双子だったら「そうです」と言うような気がするので、そうでない可能性が高いと思われます。
園長は自分の脳移植のためにトキオの子供を利用しようとしていましたし、その対策としてクローンを造り園長に渡そうとしているのかなと。
そして地震の転倒によってどっちがどっちか分からなくなってしまった結果、猿渡は片方の子供の足の裏に〇印を書きます。なるほど!それが「マル」の名前の由来かもしれません。
ということは、〇が無い方をトキオに返そうとしていましたから、園長の手に渡った方がマルなのでしょうか?クローンの方がマル?地震で入れ替わった可能性はありますけどね・・・。
ただ、マルは現在壁の外で自由にしていますし、37話の後何かあって園長の手に渡らなかったのかもしれません。
ひとつ気になっていたのは、22話でキルコがマルのことを「命令すれば役に立つ」言い、それに対してマルは「機械かよ俺は・・・」と言っていたこと。それ以外にもマルは「命令をきく」「言うことをきく」というような誰かの意志で動く性質(?)を持っていることがたびたび作中に出てきます。
それは、マルがクローンまたはそっくりに作られた何かであることを示唆しているような印象でした。まるで何かの目的で作られ、自分の意志がないような。(実際意志はあると思うんですが)
ちなみに猿渡ですが、キルコが探している医者なのでは?と思いました。見た目の印象はかなり違いますが顔は似ているような?医者は額に傷がありましたが、猿渡も地震の時に頭をケガしていました。医者が本当にキルコの脳移植をしたのだとしたら、それができる猿渡の可能性はあると思います。
さいごに
地震(大天災?)やトキオの子供、露敏との再会など、6巻は物語がとても動いた気がします。
トキオの子供はどうなるのか・・・ミーナは敵か味方かとても気になります。
コメント
私は桐子を殺したのはロビンなんじゃないかなと思います。
そうすると、キルコがロビンと再開した際に見せたロビンの表情にしっくりくるんですよ。
「あの時殺したはずなのに、、」
考察の根拠として、
・2巻で春希の意識が飛ぶ時、パーンと鳴った。
・6巻でロビンにキルコが襲われたあと、ロビンの顔がフラッシュバックする時、パーンと鳴った。
おそらく銃で撃たれたのでしょう。
キルコは頭に、縫い目の他にハゲがありました。
撃たれた痕跡なのでは?と思いました。
ケニー様
コメントありがとうございます。
あの露敏の表情は私も気になっていました。確かに「なぜここにいる」って顔でしたね。なるほど、パーンという音と頭の傷があるということで、確かに露敏に銃で撃たれた可能性は高そうです!露敏は妹を亡くしたと言われていましたし、その関連の目的で桐子たちを利用しようとしたのかな・・・と思いました。