『九龍ジェネリックロマンス』第48話の考察感想(ネタバレあり)です。
九龍ジェネリックロマンス 6 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
『九龍ジェネリックロマンス』48話は『ヤングジャンプ 2021 No.35』に掲載されました。
※当記事では、
主人公を「鯨井」、工藤の元カノを「鯨井(前)」
行方不明になった方を「グエン(偽)」、蛇沼の恋人の方を「グエン」
と表記しています。
『九龍ジェネリックロマンス』48話のあらすじ
朝目覚めた鯨井は、仕事に行くための支度を始めます。
テレビをつけると、ニュースに蛇沼みゆきが出演していました。話題は「ジェネリクテラ」と「人の記憶」の話のようです。
鯨井は、テレビを見ながら朝ごはんを食べ、煙草を吸い、着替えて会社に向かいます。
そして会社に着くと、いつもの遅刻しかけて慌てた工藤の声が聞こえてきました。
なんら変わりない鯨井の日常のようですが、その風景が意味するものとは一体・・・?
今回は第1話と同じような流れになっています。比較すると面白いかも。
『九龍ジェネリックロマンス』48話の考察感想(ネタバレ)
いつもの日常。第1話との比較
今回は1話と同じような流れになっています。鯨井が朝起きて支度をして会社へ行く、という流れですね。
3ページの1コマ目なんてほとんど1話と同じですし、他にも同じ構図のコマがいくつもあります。
ただ違うのは、1話よりも「鯨井自身の日常」という感じがするということ。
1話の時は、鯨井のアイデンティティははっきりしていなくて、まだ「鯨井(前)の日常」をなぞっているというように見えました。(今となっては感じることですが)
今回の48話では、鯨井は、鯨井(前)が飼わないと言ってた金魚をに餌をやり、自分で選んで買った口紅を塗り、自分で選んだ買った靴で出かけます。それはもう鯨井(前)ではなく、鯨井の日常なのだと感じます。
テレビのニュースでは、蛇沼がこんな話をしていました。
「記憶は人が人たらしめる上で非常に重要なパーツである」
鯨井には、鯨井(前)の記憶はありません。だから鯨井は、同じ姿、同じ設定でも全く違う自分の人生を生きられるのでしょうか?
それと以前、九龍で地震が起きた時に、鯨井は「朝が来ない夢」を見ていました。なので今回のような「朝が来る」場面には何か意味がありそうです。
ジェネリックテラって一体何?
ジェネリックテラって何を目的としたものなのか今まではっきり説明されなかったんですよね。ですが、今回ニュースに出演していた蛇沼の話で、断片的にですが少しだけ分かったような気がします。
つまり、「人の記憶の保管庫」ってことですかね?
事故や病気で記憶を失った場合、ジェネリックテラで保管した記憶を同期させれば記憶がもどってくると。なるほど。確かに記憶喪失の方からすれば、その試みは良いことのように思えます。
鯨井は出勤途中にSNS(Twitterのようなもの?)を見ていますが、そこでは「クローン人間」についても言及されていました。
「亡くなった人の記憶をクローン人間に同期させれば、完璧なクローン人間が造れる???」
あー、これは鯨井と繋がりましたね。鯨井が本当にそうかは分かりませんが関連性はあると思います。ジェネリックテラ建設の裏でクローン研究(ジルコニアン)をしているとの情報もありましたし、クローン研究と記憶保管は何かしら関係がありそうです。
ただ、鯨井はクローンではないんですよね?クローンはほくろが再現されないという話がありましたし。というか、九龍の住人全員が造られたクローンとは違うような気がします。(本物が現れたら消えるし)
なんかもう妖精と同じようなジャンルなんじゃないかと思います。(極論)
それはさておき。記憶保管の話が出てきて、これからの展開に想像がはかどったわけですよ。
その後の展開妄想
- 記憶のない鯨井に鯨井(前)の記憶が同期されてしまった!どうなる!?
- 実は鯨井は鯨井(前)本人で、記憶が抜かれていただけだった!
- 鯨井(前)のクローンが造られてしまう!工藤と鯨井と鯨井(前)の三角関係勃発
※全部妄想です。
さいごに
ジェネリックテラの情報がもっと詳しく欲しいところですね。これから九龍とどう関わってくるのでしょうか?
次回も楽しみです!
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