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【38話考察】九龍ジェネリックロマンス 先の読めない物語の意味とは? ネタバレあり

『九龍ジェネリックロマンス』第38話の考察感想(ネタバレあり)です。

前話(37話)の考察感想はこちら

各話の考察まとめはこちら


九龍ジェネリックロマンス 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

『九龍ジェネリックロマンス』38話は『ヤングジャンプ 2021 No.12』に掲載されました。

当記事では、

主人公を「鯨井」、工藤の元カノを「鯨井(前)」

行方不明になった方を「グエン(偽)」、蛇沼の恋人の方を「グエン(本)」

と表記しています。

『九龍ジェネリックロマンス』38話のあらすじ

今回のカラー扉絵もめちゃ可愛いですね!

休日明けの仕事。鯨井と工藤は寝不足のようです。

休日の間、鯨井は部屋にあった推理小説を読んでいましたが、部屋には上巻しかなく、続きの下巻が気になる模様。

そこで昼休み、工藤に日本の書籍を取り扱っている本屋に連れて行ってもらうことに。ちなみに楊明も一緒です。

工藤に連れて行ってもらった本屋で、鯨井は欲しかった推理小説の下巻を見つけます。

念のため中身を確認すると・・・

途中から文字化けのようになっていて内容が分からなくなっているのでした。

鯨井は仕方なく、他の本を購入します。それは『世界の歩き方』という本でした。

推理小説のラストはどんな結末だったのでしょう・・・?

『九龍ジェネリックロマンス』38話の考察感想(ネタバレ)

読めない推理小説の示すこととは?

推理小説の下巻を探すために、工藤、楊明と本屋に来た鯨井。

鯨井は目当ての本を見つけますが、中を開くと・・・

途中から文字化けのようになっていて読めないのでした。

・・・どういうこと?

乱丁ではなさそうです。まるで、意図的に読めなくしているような。

ただの文字間違いとかで読めないわけではなくて、WEBの文字化けのような羅列なんです。

今回の小説は実際の本なのですが、文字化けということで同じネット上のエラーであるグエン(偽)の所在地エラー(14話)を連想させます。

グエン(偽)の所在地エラーは、グエンの本物が九龍に来たことで偽物が消えてしまったために起こりました。九龍の世界に矛盾が起こったからか、そのつじつまを合わせるためのものだと思われます。

そう考えると、今回の推理小説の文字化けは何なのでしょう。

鯨井に知られるとまずいことが書いてあったのか、それとも物語の何かを暗喩しているのでしょうか?

それぞれの物語の結末

文字化けしていた本が物語の何かを暗喩しているとすれば、鯨井自身の人生、そして『九龍ジェネリックロマンス』作品自体のことかもしれません。

「この物語の本質は・・・」に続く文章が文字化けしていますが、どういう意味なのでしょう。

単純に考えると、物語の本質は「分からない」ってことなのかも知れません。(単純すぎか)

文字化けしていた本を見ていた鯨井に、工藤は「あったのか?」と聞いています。このセリフ、1ページ丸々使って印象的に描かれていますね。

工藤の「あったのか?」は、「物語の本質が分かったのか?」「そこに結末があったのか?」と言う暗喩にもとれます。

もちろん読めない鯨井には分かりません。しかし、工藤は推理小説をすでに読んでいて、結末を知っているようです。

それは、鯨井(前)の人生がどう終わったか(結末)を知っている工藤と、自分の意思で歩きだした結末の分からない鯨井の人生のようで。

「面白いかどうかは自分で決めます」

小説の結末を教えようとした工藤に鯨井が言った言葉です。

鯨井の人生は、もう既存の物語ではなく、鯨井自身の物語になっています。過去にとらわれている工藤が予想できるものではないのでしょう。

鯨井は鯨井(前)の偽物なのか?

ずっと鯨井は鯨井(前)の偽物だと思っていたのですが・・・

たまに、違うんじゃないかと思う時もあるんですよね。ブレブレですみません。

鯨井(前)の回想が出るたび、姿は同じなのに全く違う人物に感じるんです。性格や雰囲気が違うとこうも違って見えるのかと感心していました。

なぜ鯨井が鯨井(前)の偽物ではないのでは?と思ったかと言うと、

前回の37話で蛇沼が、「同じ顔に整形しても、クセづいた表情のせいで全く同じにはならない」と言っていたからです。

全身整形説も全く無いわけではないし・・・

それとも、偽物だとしても自分自身の意思を持ってしまったら、本物から独立した存在となるのでしょうか?

さいごに

文字化けのページがバーンと出てきた時は驚きました。面白い演出ですね。

九龍の古びた通路も味があって見るの楽しいです。

鯨井どんどんイキイキしてきましたね!工藤の方が圧されそうです笑

話(39話)の考察感想はこちら

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